中京区烏丸にある六角堂は正式寺名は紫雲山頂法寺だが「六角さん」の名称で京の街の人々から親しまれている。
聖徳太子を祀っていて、今、しだれ桜の御幸(みゆき)桜が満開になっている。
「世をいのる 春の始めの 法(のり)なれば 君か御幸の あとはありけり」と詠んだ歌に由来する。
996(長徳2)年、花山法皇の六角堂御幸により西国三十三所巡礼が始まったことを受け、花山院前内大臣が、この桜を見て御幸桜と命名した。六角堂は平安遷都のおり道路の中央にあったため、桓武天皇の勅使が出向いて移動するよう頼んだところ、不思議に約15m北へ退いたという説話もあり、
平安時代から霊験を讃える神と信仰された。
六角堂の北面に、太子が沐浴されたと伝えられる池跡もあり、また池畔に小野妹子を始祖と伝える僧侶の住坊があったので「池坊」と呼ばれるようになったという。
六角堂の東門を入ったところに奇妙な形をした本堂「古跡の石」がある。円い穴があいており、これを「へそ石」という。
六角堂は「西国三十三所巡礼」の十八番目の札所で、「洛陽三十三所巡礼」の一番目の札所でもある。本尊は聖徳太子の護持仏と伝えられる『如意輪観音菩薩』全国各地から多くの方が信仰を集めている。
ビルの谷間の六角堂の御幸桜は、最初の咲き始めは白色で徐々に芯から桃色を帯びて散る
間際は美しい色に変身するという。御幸桜が羅漢さんに降り注ぐように満開だった。
六角堂の御幸桜、吹く風までもやさしい桜色、羅漢さんたちや池の鯉さんたちもお花見でホロヨイ気分?!で赤くなり、花傘のように御幸桜がたわわに咲き誇っていた。
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