智恵光院通りの智恵光院は西陣を南北に抜ける通り名として親しまれている。観梅を楽しみに訪れたが寺の中央に一本の「枝垂れ紅梅」が綺麗な花で迎えてくれた。
西陣地域に大きな寺域を持つ寺院だが、度重なる火災の焼失によりすべてを失しなったという。智恵光院は称念山平等寺(びょうどうじ)といい、浄土宗知恩院派の寺院である。
1294(永仁2)年、鎌倉時代に五摂家の一つ、鷹司(たかつかさ)家の始祖である関白兼平(かねひら)が自家の菩提寺として、如空(にょくう)国師を開基に迎えて創建したと伝わっている。
当初は左京区岡崎に寺地があったと伝わるが、現在の地に移った経緯の詳細の歴史は不明である。その後、聞益(もんえき)上人によって塔頭も整えられ、京師七光院の一つとしてますます隆盛を極めたが、第二次世界大戦中、強制疎開で塔頭四院も廃寺とされ、今の規模に縮小された。
現在の建物は1788(天明8)年以降の再建で1855(安政2)年に本堂が建てられた。
本堂には鎌倉時代の仏師・安阿弥快慶作と伝わる本尊・阿弥陀如来像が安置されている。また広い境内には、小野篁(たかむら)作と伝えられる六臂(ろっぴ)地蔵像を安置した地蔵堂をはじめ、智徳弁財天や金ぎょく龍王神、智恵姫稲荷大明神を祀った小堂などがある。安阿弥作という阿弥陀如来像が本尊として安置されている。
京都六地蔵巡りといって、毎年8月22・23日に京都の六ヶ所の地蔵菩薩を巡る行事がある。広い境内にはベンチなども置かれ、季節の色々な花も植えられ休憩スポットにもなるとおもった。(3/9写真撮影)
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