2013年3月11日月曜日

軒端の梅 東北院

東北院は洛東の真如堂と吉田山の間にあって崩れた土塀の萩でも知られる迎称寺の西隣にある寺で山号は雲水山という。
萩でも知られる迎称寺の西隣にある寺である。和泉式部ゆかりの白梅「軒端の梅」という。東北院の場所は京都御苑の東側、紫式部の邸宅跡として知られる廬山寺(上京区北之辺町)のあたりで「法成寺跡」の石碑が残っていて、現在の今出川から荒神口付近にあった。
白色で単弁の花を咲かしていた。満開の「軒端の梅」は謡曲『東北』にちなんで植えられたという。長元3(1030)年、一条天皇の中宮で藤原道長の娘・彰子の住まいのため、法成寺内に常行三昧堂が建てられたが、東北に位置しているので「東北院」と呼んだという。
しかし法成寺は度々の火災によって衰退し、1559(元禄5)年に天台宗から時宗に改まり再興するが度重なる大火で焼失、現在の地に移転した。東北院には法成寺にあった頃に「和泉式部」が植えたと伝わる「軒端の梅」と呼ばれる白梅の老木が境内にある。本堂前の「軒端の梅」は謡曲『東北』にちなんで植えられたもので根の周囲は2m、樹高7m、地上部1.7mで三支幹に分かれ、幹は著しく腐朽(ふきゅう)しているが一本は元気という。
古木は梅の実をたくさんつけると言う。梅がおわると甘い香りのする沈丁花の花が咲く。ブログ友からお聞きし始めて東北院を覗いてみたが、和泉式部ゆかりの白梅「軒端の梅」は満開となって花を咲かせていた。
<東北院>
住所:京都市左京区浄土寺真如町
境内:無料
交通:市バス錦林車庫前または真如堂前下車 徒歩10分

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