右京区の車折神社に早咲きの八重桜が咲いたというので15日観に行った。車折神社は平安時代末期の儒者(経典を学びまた教える者のこと)で、清原頼業(きよはらのよりなり)を祀っている。
当神社は平安時代に「桜の宮」称され、河津桜や八重桜、寒緋桜、渓仙桜(特に当社がお奨め)、4月上旬の枝垂れ桜や山桜、ソメイヨシノ、匂い桜などの早咲きの桜から遅咲きの桜まで15種約40本の桜が植えられている。
車折神社の始まりは、後嵯峨天皇が大堰川(おおいがわ)へ出かけられたとき、当神社前で天皇の乗った牛車(ぎっしゃ)の車軸が折れ、急に車が動かなくなり行列が立ち往生した。
この由来から「車前(くるまさき)(折(さき))大明神」の神号を贈られたと伝えられる。
平安時代の舟遊びを再現した同社の三船祭(みふねまつり)は、毎年5月第3日曜日に、嵐山渡月橋上流で斎行される。
彼岸の入りがする今日この頃、早咲きの淡紅色の八重桜が咲き、参拝者に春の訪れを告げている。車折神社は嵯峨、嵐山の桜の名所の一つに彩られている。
0 件のコメント:
コメントを投稿