2009年12月29日火曜日

京都:知恩院で一足早く梵鐘の響き、恒例の試し突き

一目観ようと大勢の観光客が訪れる
試し突きが始まる東大路通の山門を潜ると正面に知恩院三門(国宝)、高さ24m幅50m、木造の門としては日本最大級の堂々とした勇姿が見える。三門を潜り本堂の御影堂へ参るには、眼の前の急な石段「男坂」を登るか、右手にある緩やかな坂道の「女坂」を登るかだが、石段は急勾配なので、体を気使う方は「女坂」を奨める。親綱を持つ僧が緊張気味?
僧侶は真剣な面持ちで袈裟を襷掛けに!知恩院は、浄土宗総本山の寺院で山号は華頂山(かちょうざん)という。
本尊は法然上人像で本堂に祀られいる。開基は法然である。僧侶も試し突きにはチームワークが必要だ
撞木に結ばれた子綱の僧侶16人知恩院で27日、一足早く除夜の鐘の試し突きが行われた。
日本最大級の梵鐘は、年の瀬の古都に重厚な音を響かせた。
大鐘楼は宝仏殿裏の石段を上った小高い場所に建っている。それを一目観ようとする人々に梵鐘の四隅は埋め尽くされた。梵鐘(重文指定)は寛永13年(1636)の鋳造・青銅製で口径2・8m、高さ3・3m、重さ約70tもあり京都七条の方広寺や奈良の東大寺の鐘と並び日本3大梵鐘に挙げられる。仰向けにぶら下がるようにして鐘を撞くアングルを変えて
僧侶が全身を使い鐘を突く除夜の鐘の試し突きは午後2時から始まった。
「えーい、ひとーつ」「そーれ」の掛け声に合わせて、撞木に結ばれた子綱を僧侶16人が一斉に引き、親綱1人を持つ僧が仰向けにぶら下がるようにして力強く鐘を撞いた。満身の力を込めて突いた鐘の音は、周囲に染み渡るように鳴り響いた。締めくくりに連打すると、大鐘楼を囲んだ数百人の観光客から大きな拍手が起きた。締め括りに2度撞きを行い大勢の観光客は拍手喝采掛け声に合わせて・・・力強く
本番は108回という鐘を撞く、一年間に作る煩悩の数といわれている!
この一年間の煩悩を、鐘を撞くこと、音を聞くことによって払いのけ、清らかな心になり新年を迎える。
知恩院の梵鐘には「南無阿弥陀仏」の名号と「霊巌」の名前以外鋳造の来歴や鋳造の功績の記録はない。これは後の論難・災いを避けるため霊巌上人の配慮とされている。試し突きは3時ごろ終了した
撞木に結ばれた子綱を僧侶16人が一斉に引く除夜の鐘を突く模様は大晦日31日午後10時40分から撞き始めテレビ番組の中継でも紹介されている。
年越しの風物詩“除夜の鐘の試し突き”師走の古都に深く重々しい音が響き渡った。

2009年12月28日月曜日

Winter Marching Party in KYOTO 2009

姫路市立城西小学校の子どもたち
塔南グリフォンズの”自由への飛翔”師走の23日、北区大将軍の京都府立体育館では、シーズン最後のラストショウ として、地元京都が主催「塔南グリフォンズ(Gryphons)」して行われる、
Winter・Marching・Party・in・KYOTOが開催された。ガードチーム
市立二条中吹奏楽部昨年に続きマーチングバンドの演奏は2回目で、日にちを待ち望んで友人k氏に伺っていた。 大阪のTeam ONE
平成7年(1995)、「観客のみなさまと感動をともにできるショウ・演奏しながら自分や観客も楽しいマーチングをやる」ことを目的にかかげ、京都市立塔南高校吹奏楽部OBと現役部員の合同チームとしてスタートしたと言う。 衣装替えをする
白い羽と赤が似合う!チーム名の「Gryphon(グリフォンズ)」は、ギリシア神話に登場する、前半分が鷲・後半分がライオンの怪物。もちろん、友人のk氏のご子息夫妻も現役OBのメンバーでありチームの大黒柱となっている。
2000年シーズン、関西大会本番中のあるハプニングをきっかけに、目的はあくまで大切にし、高い境地を求める方向へ転換して「全国大会を目標」にして再スタートをしたという。
特別出演の”大久保さん”顔にペイントした彼女たち2005年には、関西大会一般の部を第1位で抜け、2年連続全国大会出場を果たした。全国大会の会場「さいたまスーパーアリーナ」は、誰もが予想もしていなかった好成績・第7位だったという。
今年のテーマは、~自由への飛翔~ウィーン・ミュージカル「エリザベート」を題材に取り上げたという。
先ずマーチングバンドは、兵庫からは姫路市立城西小学校、子どもの可愛らしさに趣を凝らしていた。京都市立二条中学校吹奏楽部、京都明徳高校吹奏楽部、明徳は全国大会が直ぐ控える。大阪府や兵庫・滋賀県からも参加しているが何と言っても地元・塔南マーチングバンドのグリフォンズは凄く迫力があった。司会を務めたkさん
フィナーレは塔南入場は無料で、音楽に興味の持つ方なら誰でも生演奏が楽しめる。
16時30分開場で17時から開演し19時30分終演予定である。余談だが京都市長も来賓、この冬の寒いなか場内の熱意をマーチングでお楽しみくださいと挨拶した。
「みんなで作りあげる、自分たちの持ち味を大切にしていきたい」と塔南グリフォンズ一同は力強く決意を新たにした。マーチングバンドの軽快なリズムは、この一年の憂さをとり除き新年へと飛躍する!

2009年12月26日土曜日

京都府立植物園クリスマス・イルミネーション

約10万球のLEDなどのイルミネーションで飾られた
ご自慢の大観覧温室がありボインセチア展が夜間開園される京都府立植物園は、東は比叡山、西は鴨川の清流、北は北山連峰を背景とした景勝の地にあり、大正13年(1924)1月1日に開園した日本最初の公立植物園で代表的な植物園である。高さ約15mのトウカエデ、噴水が彩を添えた
北山門広場のゲート戦後の混乱を経て昭和21年(1946)からは12年間一時閉館したが、昭和36年(1961)4月に再開した。 親子連れはトナカイの馬車に乗って記念撮影!
白鳥が踊っている総面積約24万㎡、収集栽培植物は約1万2000種もあり広大な中央芝生地や梅・桜、バラ園、日本の森植物生態園などがある。
自慢の一つとして平成4年(1992)4月オープンの大観覧温室がある。
府民の憩いの場として公開し、植物の観賞を通じて一般の方々にも愛されている。キラキラ輝き光るファンタジーに感激
観覧温室前から振り返るこの時季は観覧温室夜間開園とクリスマスイルミネーションが15日から24日までの10日間開催され京都府民や各地の方々が来場された。サンタさんの人形
ポセインチア展を観るためにたくさんの人が入場していた園内は巨大なクリスマスツリーやトナカイの馬車、チューリップなど、キラキラ輝き光るファンタジーに感激、彩られたイルミネーションに、訪れた家族連れらは笑顔を魅せていた。
園路には約10万球のLEDなどのイルミネーションで飾られ、照明を抑えた観覧温室内ではポセインチア展も開かれた。水墨画の雰囲気がした
一流シェフによる氷の彫刻(設計図も見ず良く彫る・トナカイ)昼間とは違った趣で、幻想的な雰囲気の中で鮮やかな赤のボインセチアがクリスマスムードを高めていた。
北山門広場の高さ約15mのトウカエデも光をまとった姿は凛々しく、照明の変る噴水が彩を添えた。
正面のハリモミのツリーは本物だ!正門側のハリモミのイルミネーションも、まさに本物のクリスマスツリー、暗闇に樹木がライトアップ・水墨画のような雰囲気をかもしだす冬の植物園である!
憩いの場、教養の場としてその姿を一新している京都府立植物園は四季を通じて様々な植物が楽しめる。特に世界の熱帯植物を身近に観賞できる観覧温室は、「キソウテンガイ」や「バオバブ」など、珍木もある。
今年の心温まる冬の京都府立植物園クリスマス・イルミネーションは24日で閉館した。

2009年12月25日金曜日

京セラ・クリスマスツリー

公開空地一帯は幻想的な空間
京セラ・イルミネーション第10回目の迎える京セラ社のイルミネーションは、LEDの持つ様々な色彩が幻想的な冬の光の空間を創りあげている。ことしは166万個のLEDを使用している
1998年に京セラ社は伏見に移転した使用する総LED数は166万個になり昨年の約1.5倍の数量となった。
電球のほとんどには省電力タイプのLEDを採用している。
20階建てのビル高さ95m、巨大なクリスマスツリーとなり、もみの木が登場して夜空に浮かび上がる。そのツリーを取り巻く幻想的な樹木の光が、京の冬の夜を色どる。
20階建てのビル高さ95m、巨大なX’masイルミネーションことしはLEDをさらに拡大し、しだれ桜やハナミズキ、サツキや芝にも緑色や白を施し、公開空地一帯を「積雪の光の森」と題して演出したという。
京セラ社は、1998年に京都市伏見区に本社を移転、それ以来、地域の方々と共に、クリスマスイルミネーションを実施してきたという。
各階、照明を活かして京セラ社ビル壁面をクリスマスツリーにかたどり、冬の夜のひと時、楽しんだ!



          色とりどりのイルミネーション
さざんかの花が咲いている
今年は、35日間の公開、点灯初日から(11月27日~12月25日)は、前庭の時計台よりあたたかなオルゴールの音色でクリスマスソング全14曲を流し、幻想的なイルミネーションをより一層盛り上げる演出をおこなうという。コーラス部とハンドベル部
聖母高校のコーラス部
新年を迎える新たな風物詩として、地域の皆様をはじめ多くの方々に楽んでもらおうと京セラ職員は手づくりでイルミネーションの取り付け作業の一部や期間中の駐車場誘導など提供している。
なお、私の行ったその日は、地元・聖母学院中学によるハンドベル部と高校生によるコーラス部の生徒が美しい音色でクリスマスコンサートに花を添えていた!
集まった人々らはX’masイルミネーションに酔いしれていた。

<京セラ・イルミネーション>

会場:京セラ本社ビル及び正面東側の公開空地
期間:11/27~12/31 17:30~23:00(12/31は21:00)
場所:京都市伏見区竹田鳥羽殿町6
交通:近鉄京都線「竹田駅」下車
    地下鉄烏丸線「竹田駅」下車、
    竹田駅北西口より市バスで「パルスプラザ前」下車
駐車場:北側「パルスプラザ(100台程度)」
なお駐車場21:45に閉門する、駐車無料。

2009年12月23日水曜日

かぼちゃ大師供養・不思議不動院

22日、冬至の日にカボチャを食べると中風除けやぼけ封じによいという風習から、無病息災の祈祷法要があり不思議不動院に出かけた。
北区衣笠にある「不思議不動院」は、西大路通りわら天神バス停・原谷方面行きの市バス「M1」に乗り換えて衣笠氷室町下車直ぐである。
本堂の瓦屋根には
かぼちゃ大師供養・不思議不動院冬至の日といえば不思議不動院では、カボチャ焚きが振舞われ“不思議之谷のお不動尊”と呼ばれ親しまれている。
正式には「真言宗・大北山大宝寺不思議不動院」という。
かぼちゃ大師堂には二つの南瓜があった山伏が弘法大師像に護摩だきを供養する初代貫主の酒井圓心師が不動明王の夢を見て、「難渋苦労している人々を救うように」とのお告げを得て開いたという。金閣寺の西一帯から原谷、蓮華谷へと続く広大なお狐山の山域一帯を霊地とする真言宗根本道場であり、境内には本堂を中心に、かぼちゃ大師堂、お狐大明神、子授け地蔵など多くの祠堂が建っている。
ホクホクと栗のような味で美味だった境内には参拝者が無病息災祈り、かぼちゃを頂いていた恒例の「かぼちゃ供養」は50年ほど前に不思議不動院に祀られる高さ30cmほどの弘法大師像にカボチャを供え、お下がりを信者に振る舞ったのが始まりで、認知症や中風を防ぐ御利益があるとされた。天将不動尊、痛みがある処治す
毎年冬至の日に行われるかぼちゃ供養は、ぼけ封じや中風を防ぐご利益があるとされ参拝者は護摩木に願いをしたため、本堂に参詣した後、砂糖と醤油でやわらかく煮たカボチャを美味しくいただいた。北海道産のカボチャ約150個、200キロのエビスカボチャをかつおと昆布のだし汁で甘く煮込み、参拝者たちに振舞われ厄よけや健康を祈願をした。本堂では、名前と年齢を書いたばかりの護摩木を、山伏が丁寧に組み、法螺貝や太鼓のリズムに合わせて燃やし供養した。
護摩たきが終わると、山伏は参拝者らのお困りことにも耳を傾け、境内は和やかな雰囲気だった。家族の健康も祈って、器に入れて持ち帰る人もおった。 衣笠にある「不思議不動院」は氷が張って寒い
中風除け、ボケ封じにご利益があるカボチャ供養
境内に広がる甘い香りに誘われて、中風除け、ボケ封じにご利益があるカボチャ供養、地元の人々も暖かく出迎えてくれる、素朴な伝統行事が京の街に残っている。
たくさんの人が訪れ賑わっていた。
<不思議不動院>
場所:京都市北区衣笠赤坂町1番地1
拝観料金:無料
拝観時間:9:00~15:00
交通:市バス「金閣寺前」より徒歩約15分、または「衣笠氷室町バス停」より徒歩約1分
駐車場:あり
問い合わせ:075-462-6628
かぼちゃ焚き 1杯 500円(護摩木:1本200円+カボチャ:300円)
「12月22日10:00~14:00頃まで(無くなり次第終了)」