2009年4月27日月曜日

鳥羽水環境保全センター ~鳥羽の藤~

満開の藤棚は見ごとだ!
平成13年から春、恒例の一般公開を開催している
南区上鳥羽の鳥羽下水処理場に藤を観賞に行った。
全国4位の規模を誇る広大な敷地を有し“藤の名所”として親しまれている。
鳥羽水環境保全センターでは藤の花の咲くころ、恒例の一般公開を開催している。芝桜と藤棚八条口アバンティ前、臨時無料バスで市職員後姿市下水道局は下水道事業に対する理解と関心を深めてもらうため藤の観賞や施設見学のほか多彩なイベントを楽しんでいただける。藤はまめ科の植物全長120m、藤回廊
今年の公開は25日(土)と26日(日)の2日間だが、25日は生憎一日中雨の空模様、翌26日は3月頃の寒空、時折雨も降る天候になった。
私は26日JR京都駅八条口アバンティ前から臨時の無料バスに乗車した。
鳥羽の藤を観賞するさくたんの人出でバスは超満員だった!
藤棚はノダフジその花の下を歩くと良い香りがする鳥羽下水処理場の藤棚は、市民に親しまれる処理場を目指して整備され、藤棚は全長120mもあり、この中にノダフジ、ヤマフジ2種(3品種)37本が植えてある。
その花の下を歩くと良い香りがする。
藤の花も色々で、山百合や水仙のような香りの強いものもあれば、無臭ものもある!藤の香りは、ほんのりといった感じがよいとおもった・・・
藤棚の下に入ると、なぜか“極楽”といった感じでこころがやすらぐ!思い出に一枚・・・
思わず感嘆の声!また、水に関心がある私は、今日は藤棚が目的で、施設見学は残念ながら一部しか見ることが出来なかった。
この一般公開での催しは、樹木あてクイズやスタンプラリーなど場内は様々なイベントが催されていて子供連れの家族で賑わっていた。が、天候が思わしくなく早めに引き上げた! JR京都駅八条口行きのバスは混雑し満員だった
鳥羽水環境保全センターの美しく咲き誇る藤水処理施設の見学ができて、藤棚は見ごとだし緑も多くGWのくつろぎの場として、なかなかいい所だ!他にも400本の樹木がある小さな森があった。
美しく咲き誇る藤、花と水に親しむ春の一日だった。
■無料公開。
開場時間 10:00~16:00(入場は15:30まで)
交  通 市バス特18・43号系統「上鳥羽馬廻」下車、徒歩約10分。
※なお、公開は4/25日(土)~28日(火)の4日間。

2009年4月25日土曜日

長岡天満宮・キリシマツツジ

総御影石製の大鳥居は、平成10年10月に奉納 された、近隣でも数少ない石
本殿は昭和16年に京都平安神宮の社殿を拝領移築したもの
京都府長岡京市で牡丹の乙訓寺と長岡天満宮・八条ヶ池の「キリシマツツジ」訪ねた。長岡天満宮は菅原道真公が左遷され太宰府に向かう途中、当地に名残を惜しんで寄られ「わが魂長くこの地にとどまるべし」とことばを残された。今が見頃のキリシマツツジ
キリシマツツジは満開この地に菅公自作の木像をお祀りし創立した。その後皇室の崇敬厚く、寛永15(1638)年には八条宮智仁親王によって「八条ヶ池」が築造された。
八条ヶ池は灌漑用の溜め池で外周は約1㎞、貯水量 は約35000トンあるという。池畔には料亭・錦水亭のお座敷もある
キリシマツツジは市の天然記念物に指定豊かな池を二分する中堤は参道として使われており、真ん中の石の「太鼓橋」は 加賀の前田候の寄進だという。「太鼓橋」は加賀の前田候の寄進
水上橋「八条ケ池ふれあい回遊のみち」という周辺は花々を求めて訪れる観光客も多い所で「キリシマツツジ」は4月末に真紅の花を咲かせる様は壮大である。 中堤両側に樹齢130年前後と推定されており「キリシマツツジ(樹高約2,5m)」が多数植えられている。市の「天然記念物」に指定されている。また、八条ヶ池には水上橋がありその途中には六角舎がある。六角舎から眺めた正面大鳥居
池畔に映る中堤みのキリシマツツジ池畔には料亭・錦水亭の張り出しお座敷もあり、長岡京名産の竹の子料理を食べながら鑑賞することができる。とれ立て竹の子の刺身は逸品だが、予算の都合で、出店で買う竹の子弁当もなかなかの春の味だった!八条ケ池に映るキリシマツツジと鳥居
六角舎みる噴水菅公と言えば、北野天満宮の梅林を思い出すが隣接する長岡公園の梅園も広く知られている。
中堤と中ノ島を結ぶ総檜造りの水上橋を含む一帯は、「八条ケ池ふれあい回遊のみち」と名付けられ、多くの人々に親しまれている。
中堤と水上橋と正面大鳥居見事な緋色の回廊は我が国随一と言われる
八条ヶ池のキリシマツツジは有名で、その見事な緋色の回廊は我が国随一と言われ、花の満開の季節には多くの参詣者や観光客で賑わっている。毎年10月9日に例祭が行われる。
その他の写真
バリアフリーについて
 ご祈祷も拝殿の中まで車椅子のまま入って頂ける。 身障者用トイレも有る。
 その他、盲導犬、聴導犬、介護犬を伴っての御参拝、ご祈祷も可。
・京都府長岡京市天神二丁目15-13 :TEL 075-951-1025 
・拝観自由
・交通:阪急電車「長岡天神」駅から徒歩約10分
・   JR「長岡京」駅から徒歩約15分
・車:名神高速「大山崎」IC~数分
・駐車場有り
なお、牡丹の乙訓寺と長岡天満宮「キリシマツツジ」はシャトルバス(運賃100円)利用した方がよい!
シーズン中は長岡天満宮(文化センター前から)~乙訓寺 随時運行中! 

2009年4月24日金曜日

牡丹の乙訓寺

ぼたんは大輪の花を咲かせることから「百花の王」と言われる

真言宗「乙訓寺」京都府長岡京市にある真言宗・豊山派「乙訓寺」に行った。牡丹の寺として知られている。この地は、二千年前の弥生時代から多くの人が住んでいて聖徳太子は、この地に十一面観世音菩薩を本尊とする伽藍を建立させた。
創建の正確な時期は未詳だが、境内出土の瓦の年代から、長岡京造営以前、奈良時代の創建と推定されているそうだ。本堂を囲む色とりどりのぼたん
清純な白いぼたん延暦3(784)年垣武天皇が長岡京を造営した際、都の地鎮として大規模に増築されている。また藤原種継暗殺事件の首謀者の嫌疑をかけられた相良親王が幽閉された場所でもある。
弘法大師が一時住したともいわれ八幡明神の霊告をうけて合体の像を造り、毘沙門天像を刻んでは国家の豊楽を祈られた。講堂、大師のご起居されたと考えられる単独僧坊跡が発掘調査され、出土がわら等により、平安期に隆盛を極めていたことがわかっている。長谷寺より2000株が移植されている
黄色のぼたん永禄年間(1558~1569年)信長の兵火により一時衰微したが、元禄六年(1693年)五代将軍綱吉は、堂宇を再建して乙訓寺法度をつくり、寺領を寄せ徳川家の祈願寺とした。
長岡京が廃都となっても大規模な伽藍を擁し室町時代でも10を越す僧坊があったという。(事実、隣接する長岡京市立長岡第三小学校の大部分は学校建設前は寺の敷地であった) 塔頭
真紅のぼたんところで四月下旬から五月上旬にかけて牡丹が花ひらき、これに前後して、つつじも咲き陽春は花の寺と化する。乙訓寺の牡丹は、昭和の初めに本山の「長谷寺」から贈られた数本からスタートし、永い間住職が丹精込めて育て、いまや30品種2000株にもなり関西のボタン寺との異名がつくほどになった。紫ぼたん
牡丹園にて境内は色鮮やかな赤や紫・白に黄色等など美しい牡丹が花を咲かせて私たちの目を楽しませてくれる。たくさんの参詣者や観光客が牡丹を目当てに寺を訪れる。また、写真撮影はOKだが一脚・三脚使用は禁止。スケッチ等もお断りだ!弘法大師とぼたん   
桃色ぼたんなお、乙訓寺は場所もわかりにくいところなので注意が必要だ!
その他の写真
4月下旬~5月上旬
交 通は不便「シャトルバス(運賃100円)」利用した方がよい!
   シーズン中は長岡天満宮(文化センター前から)~乙訓寺 随時運行中! 
■車=名神高速「大山崎」IC~数分
住所 京都府長岡京市今里3-14-7
TEL 075-951-9759
拝観時間 8:00~17:00
入山料 300円
駐車場 あり
車の方は入り口手前に有料臨時駐車場(500円)を用意してある。

2009年4月23日木曜日

松尾大社 山吹まつり

境内を流れる一ノ井川沿いに山吹が約3000株が群生している
洛西の松尾大社は酒造の神として信仰をあつめ4月26日には松尾祭がある
京都洛西の松尾大社は平安遷都以前からの神社、平安期は賀茂神社と並び王城守護の社として大切にされ室町以降は境内亀ノ井の名水が酒に変った逸話もある。境内亀ノ井の名水があり汲みに来ていた
酒造の神として知られる松尾大社酒造の神として知られる松尾大社だが、関西一の八重咲き山吹の名所として知られておる。境内を流れる一ノ井川沿いに約3000株が群生し例年4月10日~5月5日まで「山吹まつり」が行われている。例年4月10日~5月5日まで「山吹まつり」が行われている
楼門の周りには山吹黄金色に輝く山吹はバラ科の低木で、桜が散る晩春に開花を迎える。新緑の葉を背に開いた花は黄金色に輝き、鮮やかでひときわ人目を引き付ける。
花の匂いはバラ科特有な高貴な香りがし、その優雅な姿と共に、つけられた花言葉は崇高(すうこう)気高い。一ノ井川沿いの山吹
一重の山吹日本と中国に原生分布し、今でも旧家の庭にはよく山吹をみかけるが、かつては枝の中心部分を占める髄(ずい)が、行灯(あんどん)などの灯心に利用されるなど重宝な植物であったという。現在、品種は「一重(ひとえ)」「八重(やえ)」「菊咲(きくざき)」の三種類で、八重咲き型が観賞用に好まれている。可愛いおじょうちゃん!
七重八重…綺麗に咲いた山吹ところで室町時代の武将で、江戸城を築城したことで名高い太田道灌(おおたどうかん)は、ある日鷹狩りに出た際、雨に降られたため近くの貧しい家を訪ねて蓑(みの)を貸してくれるよう申し入れたところ、若い女性が無言で山吹の花を一枝差し出したという。道灌は花を貰いに来たのではない、誠にけしからんと怒って帰ったという。後にこの話を聞いたある人が、八重山吹の花に実のならないことを、我が家に蓑が一つもない侘びしさに掛けて、風情ある古歌の心で伝えようとしたのだと道灌に教えたという。
その古歌とは、『七重八重 花は咲けども 山吹の みのひとつだに なきぞかなしき』
(兼明親王『後拾遺和歌集』)道灌は無学を恥じ、これより歌道に励んだという。 春風に黄金色に輝く八重咲きの山吹の花
亀から出るお水で口を・・・
一重の山吹は雌しべのすべてが結実することはまれで、数個の実を付けるが、八重咲きの山吹は結実しないという!
昔、子どもの頃、山吹の茎を折って中を取り出し、竹鉄砲の弾にしてあそんだ記憶がある。霊亀の滝
神幸祭神輿また、今年4月26日には松尾祭(神輿渡御祭)といって六基の神輿が西七条御前(七条御前下ル)各御旅所まで巡幸する神幸祭がある。ご本殿のご分霊を受けて、拝殿を三回まわった(拝殿廻し)後社頭を出発し松尾・桂の里を通り桂離宮横の桂川を対岸に向けて船で渡御する様子は勇壮華麗にして圧巻だ!!
蓬莱の庭
松尾大社の庭園は重森三玲により作庭され、曲水の庭、即興の庭、上古の庭、蓬莱の庭の四つの庭により成り立っていて、ひと味違ったユニークな趣向の庭。
上古の庭の裏手には珍しいシロヤマブキが咲いている。散り際も風情が・・・
さわやかな春風の中、山吹色の花が風にゆらゆら揺れる様は新鮮な春の息吹が感じとることができる。
境内には黄金色に輝く八重咲きの山吹の花が咲き乱れ大勢の参詣者や観光客が訪れている。