2010年7月28日水曜日

祇園祭 神輿渡御・還幸祭

つづく・・・華麗な花笠巡行を観覧したのち、八坂神社で12時過ぎから奉納が行われた。暑中に一服の涼を求めて、花傘行列を待つ間、御祭神・スサノオとクシナダヒメの神話を本社の神職が話し面白く拝聴した。 八坂神社の神職が解りやすく屋根が六角形と教えてくれた祭神はスサノオ
その後、午後5時から四条通の御旅所前で三基の神輿差し上げのド迫力を目の当たりにした。しかし空は一転俄に掻き曇り、雷鳴が轟き渡る!
法被姿の担ぎ手は、びしょ濡れになりながら雷雨にもめげず、中御座が出発した。
神幸祭(17日)から八坂神社の三基の神輿は四条御旅所に一週間滞在したあと、24日が還幸祭である。東御座は屋根が四角形
奥さんの櫛稲田姫命の神輿八坂神社の祭神 スサノヲノミコト(素戔嗚尊)・クシイナダヒメノミコト(櫛稲田姫命)・ヤハシラノミコガミ(八柱御子神)の各々三基の神輿が氏子区域をまわった。
祭神・素戔嗚尊の中御座が先頭で、四条寺町から高辻通西へ烏丸通四条~大宮から神泉苑に向う。屋根が六角形の神輿である。一方、東御座の神輿は、櫛稲田姫命(スサノオの奥さん)で四角形の屋根をしていて、四条通を西へ向った。
最後に控えた西御座、八柱御子神(子ども)の神輿で八角形の屋根で新京極通へとそれぞれ三基の神輿は別のルートで神泉苑を目指して、30分間隔で経った。最後に控えた八柱御子神(子ども)の神輿
雨も止んできた!祇園祭と神泉苑との関わりだが、869(貞観11)年、疫病が流行したとき、時の国の数にちなんで、神泉苑に六十六本の矛(ほこ)を立て、神輿を送り祇園の神に災難の除去を祈ったと伝えられている。これが町衆の祭として、鉾に車を付け飾りを施して京の都を練り歩く祇園祭になった。西御座は八角形
新京極通へ入り錦通を西へ向う三基の神輿がそれぞれ所定のコースを廻り神泉苑を経て氏子区域内を巡行し、夜遅くに八坂神社に戻った。御神霊を神輿から本殿に還し、深夜祭典が営まれる。
年々盛んになる祇園祭の神輿の還幸祭は、激しい雷雨もあったがたくさんの人出で賑わっていた。(完)

祇園祭 花傘巡行奉納in八坂神社

つづき・・・八坂神社の本殿前で10時半ごろより花傘巡行の還りを待った。祇園太鼓の奉納から始まった12時10分、少し遅れたが行列は無事還ってきた
ニュースなどでも、お茶の水分を取るように・・・この頃、熱中症になる人が多い。京都は盆地で蒸し暑さが特徴だが、この夏はとにかくジリジリと暑い、焼かれる感じがする!私は二列目の中央を動かず、人混みの混雑があってムンムンとし暑い・・・。八坂神社は久世六斉念仏
左、金獅子と銀獅子神職は八坂神社の祭神は「だれ?」と問いかけていたが、直ぐ様答えることも出来ない!北野天満宮なら解るのだけれど、「素戔嗚尊(スサノオノミコト) 」は学校でも教えてくれないのである。 宮川町の芸舞妓たち
“獅子と蛛”の久世六斉はハードなものだった!その昔、出雲に降り立ったスサノオは、ヤマタノオロチという怪物に八人の娘を食われている夫婦に出会い、櫛稲田姫命(クシナダヒメ)を妻として貰い受けることでヤマタノオロチの退治を請け負ったという。
ヤマタノオロチの生贄にされそうになっていたところを、スサノオにより姿を変えられて櫛になり髪に挿された。スサノオはこの櫛を頭に挿してヤマタノオロチと戦い見事退治した。その後、クシナダヒメはスサノオの妻となり、須賀の地に宮殿を建てた。と云う神話をして下さった。
祭神、素戔嗚尊の大蛇退治による石見神楽もことしは観覧できた!うちわ片手に涼しげに踊る
京情緒豊かに10人がコンチキ音頭を舞う予定では12時八坂神社に帰着。
そろそろ太鼓や子ども神輿の行列が来る頃、待つ事はなれている。 12時30分より、獅子舞・祇園太鼓・六斎・コンチキ音頭・雀をどり・さぎ舞・小町踊などが本殿前にて奉納された。編み笠を被り手に笹を持ち踊る
祇園甲部の7人の芸舞妓たち京都六花街のうち、おいらんで有名な島原は廃れ、北野にある上七軒を入れて五花街のうち祇園には四つの花街がある。
目当ての花街の芸姑衆による舞踊が奉納される。艶やかな衣装で踊る7人の芸舞妓たち
舌切雀の噺から初代井上八千代さんが取ったということしは、宮川町の芸舞妓が涼しげにうちわ片手に舞い踊る「コンチキ音頭」続いて祇園甲部からは、編み笠を被り手に笹を持ち踊る「雀をどり」を披露した。
来年は隔年で観られない・・・。演題は、様変わりして行くと云う通り、久世六斉の古典祇園囃子と“獅子と蛛”は格別であった。夏の暑い盛り、みんな真剣に奉納していた
1952(昭和27)年、鷺踊は復活したという子どもらが踊る、鷺踊は寛政年間、八坂神社より津和野藩に伝習されていたものを復興し復活したものであるとパンフに記していた。
万灯をどり等、多彩な行列と芸能奉納の後祭であった。
還幸祭はつづく・・・

2010年7月27日火曜日

2010花傘巡行 祇園祭

元気のよい子どもたち神輿
午前10時、パレードは祇園石段下から出発7月24日八坂神社では祇園祭山鉾巡行の後の花傘巡行が行われた。
京都・祇園祭は「動く美術館」と言われ壮麗を極めた山鉾巡行からちょうど一週間後、花傘巡行が行われた。照りつける太陽に着物姿
神饌行列祇園祭は17日の先祭(山鉾巡行) 山鉾20基巡行と、24日の後祭(山巡行)9基に分かれていたが、交通事情により1966(昭和41)年に統一された。このため、山鉾の古い形態を再現するために花傘巡行を行うようになった。金・銀獅子舞と花傘
馬に乗った児武者、心配そうにママが見ている!祇園太鼓の人たち午前10時、照りつける太陽のもと祇園石段下の交差点は通行止めになり、元気いっぱいの子供神輿列や神饌花車、花傘を中心に獅子舞、馬長稚児、児武者や織商鉾の花傘娘や祇園甲部と宮川町の芸舞妓を乗せた花傘車、鷺踊など総勢1000名もの大行列は八坂神社石段下を出発し、四条通りを西に向けてスタートした。祇園甲部の芸舞妓たち 
宮川町の綺麗な芸舞妓この花傘巡行行列は、八坂神社→四条通→河原町通→御池通→寺町御池通→四条寺町(御旅所)を経由して八坂神社へと巡行するので二回観覧できる。織商鉾
鷺おどりはすべて小学生たち沿道には大勢の人々が集まり、華やかな花傘行列を楽しみ、写真におさめていた。祇園石段下で行列を観覧後、私は直ぐ八坂神社の本殿前に直行したがすでに写真愛好家は並んでいた!炎天下、2時間の待ち時間である。
この間、神職の説明では、17時から、四条寺町の御旅所で神輿の還幸祭もあると言っていた。
奉納はつづきとする。

2010年7月25日日曜日

御手洗祭-足つけ神事-(下鴨神社)

御手洗祭は老若男女、境内の御手洗池の湧き水に足を浸す
下鴨神社 御手洗祭 
23日、古代の禊ぎの風習に由来して左京区の下鴨神社の御手洗祭(足つけ神事)に参詣した。境内の御手洗池の湧き水に足を膝まで浸しながら献灯し、無病息災をお祈りした。湧き水なのでひんやりしていて、とても気持ち良い
御手洗の池には、御手洗祭の時のみ入ることが許される古くは土用の丑の日をはさむ旧暦6月15日から30日までの間“御手洗会”は行われていたという。
足つけ神事とは、下鴨神社の御手洗社(井上社)に祀ってある瀬織津媛命(せおりつひめのみこと)で、人々の罪、穢(けがれ)を祓いのけてくださるという。御手洗社の下の井戸から涌き出る清らかな水の流れに足を浸して禊ぎをした。浴衣を膝まで撒くりあげ灯明する子ども
土用の丑の日にこの神池に足をつけ灯明をお供えする昔から土用の丑の日にこの神池に足をつけ灯明をお供えし、御神水を戴くと諸病にかからず延命長寿の霊験あらたかと云い伝えられている。
また、神池から採れた黒い小石は「かん虫封じの神石」として昔から信仰されており、「みたらしお祓い守り」「御手洗除病のお札」は、この日に限り授与される。 パパと一緒に灯明をあげる
ママとご一緒だった、可愛いアメリちゃん入口手前で裸足になり、お供え料として200円を払うと灯明用のローソクをもらえる。出入り口が違うので履物袋が用意されていた。
受付の人が私を見て「川は深いのでもう少し、ズボンを上まで巻って・・・」とおっしゃてくれた。本当だった、膝上でも少し濡れ、小さい子どもたちを見て淵に寄ればよいと思った・・・。普段は下鴨神社にはこんなスロープは無く特設スロープ、ここから御手洗川に降りていく。
御手洗川の中央は大人の膝上あたりの深さで、みんなそろりそろりと水に入っていて、口々に“あぁ~気持ちが好い”!! 手に着替え持って参詣している
下鴨神社の御手洗社(井上社)に祀ってある手には、入り口で頂いた灯明用のローソクと履物袋、小さな子供の母親には濡れるので着替えが必要だ!
灯明を供えるところは正面と右手にあるが、ここで灯明に灯りをつけて、ローソク立てにお供えをして合掌する。この日は、風も無く赤々と灯明が燈っていた。
神社の神水が湧く御手洗の池には、御手洗祭の時のみ入ることが許される。 美しく冷たい池に足をつけ灯明をお供えし、その後御神水を頂だいた。うら若き女性たちも
御手洗祭は無病息災、延命長寿に霊験である普段、御手洗川の水は流れていなく、土用が近づくと滾々と湧き出るそうで水量が増え、京の七不思議の一つとされている。
御手洗川は湧き水なのでひんやりしていて、とても気持ち良く、小さな子ども連れやお年寄りなど年齢層関係なく、祭りの日にはたくさんの人が訪れていた。神池から採れた黒い小石は「かん虫封じの神石」
冷茶と申餅を300円でいただいた糺の森・納涼市もありそこでは、下鴨神社の名物として140年ぶりに復活した「申餅」も賞味した。御手洗祭(足つけ神事)は最近、観光客や参詣者も増えたことで今年は“土用の丑の日”を含め四日間、開催される。
御手洗祭は無病息災、延命長寿に霊験あらたかである。
<御手洗祭>
場   所:京都市左京区下鴨泉川町59 電話:075-781-0010
交   通:京阪「出町柳駅」から徒歩15
      市バス「下鴨神社前」すぐ
開催期間:2010年7月23日~26日
   時間:4日間5:30~22:30
  料金:灯明料(参加料)200円

2010年7月22日木曜日

東寺 蓮の華

ハスを見れば極楽浄土そのもの・・・
東寺のハスと五重塔世界遺産に指定されている洛南の東寺は、正式な寺名は教王護国寺で、国宝の五重塔は有名で京都観光のイメージにもなっており日本一の高さを誇っている。泥水の中から綺麗な花が咲く
紅の八重にハス東寺の東門を入ったところに堀を境に宝物経巻を収納した京都では珍しい校倉の建物がある。その堀池にハスの花が満開になっている。
東寺は、平安時代の創建時羅城門の東に建立されたので東寺と呼ばれている。羅城門は、朱雀大路を挟んで西側に西寺、東側に東寺があったというが現在は西寺ない。薄桃色のつぼみが大きく膨らんで・・・
けなげに凛と誇らしく咲いている東寺を真言宗の根本道場として空海が信仰を流布した。
金堂や講堂は数々の国宝指定の仏像郡が安置されている。南大門から一直線に並ぶ伽藍は荘厳である。
東寺にもハスの花が咲くと耳にし出かけてみた。大宮通りでバスを下車、東門をくぐり左手にハス池がある。
早朝、ハスの咲くころ来て観賞しようと思ったが、30度を超す日中の暑い最中だったがいった。
五重塔を背景に咲き誇るハスもなかなかのもんだと一人悦に入る!
紅の八重にハスや花びらの数が多い品種もあり、また違った美しさを観賞した。ハスの花はさながら極楽浄土、濁り水でも一際、美しい花を咲かせている。暑い夏の日、ハスは満開を迎えた
池の柳の傍に石のカエルが・・・おゃ、蛙がある!小野道風の“柳越しにカエル”努力をすれば成し遂げられることは有名・・・ハスの葉と花と
ハス池と柳が風になびく五重塔すでに散ったハスもあり蕾もあり、しばらくはまだ楽しめる。また掘池は無料区域で、これもまた嬉しいところだ!
毎月21日は境内で開かれる弘法さんの縁日には大勢の人は訪れる。
<東寺>
場  所:京都市南区九条1  電話:075-671-9612
拝  観:境内・ 御影堂は自由
拝観料金:金堂・講堂の拝観は500円・障害者無料
拝観時間:9:00~16:30
交  通:近鉄東寺駅下車徒歩5分、
     JR京都駅南口(八条口)徒歩15分
     市バス「東寺東門前」すぐ