2013年11月30日土曜日

紅葉の大河内山荘

京都嵐山の紅葉は、まさに今ピークを迎えていて、29日「野々宮」のバス停で降りて竹林の小路を通り大河内山荘へ向かった。ここは2009(平成21)年の5月にも訪れ緑豊かな庭園であったことを覚えているがNHKローカルニュースで紅葉が見ごろというので来てみた。
紅葉も鮮やかな、大乗閣の前庭。
竹林の小路の右側が正門。正門で1000円ところ半額で入場、野点券を頂きなかに入ったが紅葉と桜の赤色の葉とイチョウの黄色が重なり、素晴らしい景色を作りだしてくれている。
大河内傳次郎さんが愛した大乗閣。
中門。回遊式庭園の南方は嵐山を借景としたもので素晴らしく、大菩薩峠や丹下左膳などで大活躍した時代劇の大スターだった『大河内傳次郎』さんは出演料の大半をかけて敷地2万坪という広大な山荘(別荘)を創りあげた。
庭師・広瀬利兵衛とともに造営を行ったが嵐山の借景は見事である。
時代劇の名優・大河内傳次郎さんが生涯をかけて、こつこつと築き上げたものである。大河内山荘は百人一首で著名な小倉山の南面に、時代劇の名優・大河内傳次郎(1898~1962)さんが生涯をかけて、こつこつと築き上げたもので国指定文化財になっている。
大乗閣の山荘。
遠くには霊峰比叡山、大文字、徒然草ゆかりの双ヶ丘を眺めることができる。傳次郎さんは、古都の霊峰に魅せられて消えることのない美を求めて、1931年(34歳)から64歳で逝去するまで30年の歳月に渡り、映画出演料の大半をこの庭の創造に注ぎ込んだ。
この奥に滴水庵の茶室がある。紅葉が朝の光に映て眩しい、持仏堂があり、信仰の篤い傳次郎が座禅を行った。
単に別荘というだけではなく、生命を凝縮した創作であり、中心は傳次郎さんが最も愛した「大乗閣」である。
枯れ落葉がぎっしり敷き詰め絨毯のようだった。
滴水庵と前庭。大乗閣前の山荘で最も広い空間で、回遊式借景庭園では南に嵐山、遠く東山三十六峰には霊峰比叡山、大文字、徒然草ゆかりの双ヶ丘を眺めることができる。
紅葉の千光寺・大悲閣が見下ろせる。
見上げれば真っ赤な紅葉。また裏手に廻れば千光寺・大悲閣、小倉山、保津峡が見下ろせ古都の風光が見られる。
庭園は紅葉に囲まれた大乗閣や、草庵風の茶室(滴水庵)、お堂の持佛堂、展望台の月香亭などが点在し、石段の小道で結ばれている。紅葉のときなど四季折々の風情が楽しめる。
庭はで、特に春の桜、秋の紅葉の時季には良く、多くの観光客が訪れ、緋毛氈の床机で抹茶を一服所望、一休みできるように赤い毛氈を敷いた床机が何脚か置かれている。
天気は良く比叡山と双ヶ丘がみえた。庭園の一角に丹下左膳で一世を風靡した傳次郎さんの生涯と横顔を見ることができ「大河内傳次郎資料館」があり、活躍当時の写真などが見られる。
紅葉庭園(大河内山荘)は、時代劇の名優・大河内傳次郎さんの残した姿で是非訪れてほしいとおもった。
入場者には抹茶と茶菓子のサービスがあり、茶菓子は「大河内山荘」と刻印されたモナカである。
在りし日の、当たり役の丹下左膳姿である。嵐山、祇王寺、二尊院、常寂光寺、滝口寺など名所も近くにありゴールデンコースの中の一つである。(11/29写真撮影)
<紅葉の大河内山荘>
住   所:京都市右京区嵯峨小倉山田淵山町6
年中無休:午前9時~午後5時
入山料金:大人1000円(団体900円)小学生 500円 障害者 500円        
       (抹茶、菓子付き)
交   通:トロッコ嵐山駅下車すぐ。市バス「野々宮」バス停徒歩10分
※車いす不可
※お問合せ(075)872-2233

2013年11月29日金曜日

毘沙門堂 勝林寺

勝林寺は、東福寺塔頭寺院の一つで1550(天文19)年に東福寺第二百五世住持であった高岳令松禅師によって、庵として創建されたという。本山東福寺の鬼門(北方)に位置することから「東福寺の毘沙門天(びしゃもんてん)」と呼ばれた。
普段は非公開だが11月15日~12月8日までの期間、「秋の特別拝観」が始っている。
勝林寺は、東福寺塔頭寺院の一つで毘沙門天を祀っている。普段は非公開だが11月15日~12月8日までの期間、「秋の特別拝観」が始っている。
本堂は大壇那であった近衛家の大玄関を移築ものである。
本年は、本尊・秘仏毘沙門天の体内仏に250年前が特別に公開されている。毘沙門堂に安置されている、毘沙門天立像は平安時代の作で東福寺仏殿の天井内にひそかに安置されていたが、本年は、本尊・秘仏毘沙門天(伝 定朝作)の体内仏に250年前、江戸時代の京都の大仏師 清水隆慶が吉祥天・善膩師童子を付け加えた、深紅の厨子に納められている秘仏中の秘仏が特別に公開されている。次回公開は未定でその功徳は計り知れないと伝わる。
特に大玄関の傍にあった‘吉祥紅葉’が有名。
本堂は大壇那であった近衛家の大玄関を移築もので、境内には一切経を埋めた石塔があり、虎が月に吠える様子を表現した襖絵や仏像彫刻がある。
庭園の中にあった紅葉。特に大玄関の傍にあった‘吉祥紅葉’が有名で、その美しさから「吉祥天」が宿る紅葉とされ「吉祥紅葉」のモミジは一際、圧巻であった。
一切経を埋めた石塔。書院から見た庭園の紅葉。勝林寺の毘沙門堂に安置されている毘沙門天立像の体内仏である毘沙門天三尊が、250年の時を経て御開帳、毘沙門天三尊は秘仏中の秘仏で、深紅の厨子に納められている。
日没後に昼夜入れ替えなしのライトアップがある。
日没後に昼夜入れ替えなしのライトアップ(11/15~30)が行われるほか毘沙門天曼荼羅なども特別公開されている。 (11/28写真撮影)
<東福寺塔頭 勝林寺>
日時:2013/11/15(金)~8(日)10:00~16:00受付終了
料金:大人600円・中学・高校生300円(寺宝の説明付き)障害者・無料
住所:京都市東山区本町15丁目795
駐車場:なし
電話:075-561-4311
交通:JR奈良線・京阪 「東福寺駅」下車、徒歩8分
    市バス「東福寺」下車3分

2013年11月28日木曜日

上賀茂神社の紅葉

上賀茂神社の紅葉はモミジと桜の赤色とイチョウの黄色が重なり、素晴らしい景色を作りだしてくれている。紅葉シーズンは、まさに今ピークを迎えている。
紅葉の錦絵を見る風景は上賀茂神社ならではの趣きがあった。
朱塗りの二ノ鳥居と紅葉。先日(23日)、千年の時を越えて、消えゆく美しい日本文化の素晴らしさや伝統を大切にする想いを忘れず、現代の感性にも通ずる「鎧着初式(よろいきぞめしき)」「都よろい展示行列」が行われた。
うさぎ塾さんが催したもので平安鎌倉期の伝統儀式「鎧着始め」を、可愛らしいお子さんたちが鎧兜を身に付けて紅葉の時季、上賀茂神社に奉納した。
正式名称の賀茂別雷(かもわけいかずち)神社は世界文化遺産に登録されているが、12月中旬まできれいな紅葉を観ることができる。
広々とした境内、芝生から遠く朱塗りの二ノ鳥居と紅葉の錦絵を見る風景は上賀茂神社ならではの趣きがありモミジを鑑賞することができた。
境内を流れるならの小川沿いには楓のトンネルがある。
境内のカエデと苔。境内を流れるならの小川沿いには楓のトンネルができ、のんびりとトンネルの中を歩くことができる。
広々とした境内、芝生と紅葉。
秀峰神山(こうやま)よりいずる清き御手洗川が流れる。秀峰神山(こうやま)よりいずる清き御手洗川が流れる小川には、11月下旬から12月上旬にかけて紅葉が始まり見ごろを迎える。(11/23写真撮影)
<上賀茂神社の紅葉>
住所:京都市北区上賀茂本山339
電話:075-781-0011
見ごろ:11月下旬~12月上旬
拝観料:無料
交通: 地下鉄烏線、「北大路駅」下車、市バス北3系統「御薗口町」下車すぐ