上京区の祐正寺は、正式名称・大応山慈光院祐正寺といって浄土宗の寺院である。1602(慶長7)年江戸時代ころ、開山は円誉雲白上人が創建された百万遍知恩寺の末寺である。
丸太町七本松から徒歩5分、下立売七本松東入ル長門町にあって、1673(寛文13)年、廓誉穐道上人のときに霊元法皇の勅願によって地蔵堂が建立されたという。
この堂内に祀られる地蔵菩薩像は、縁結びのご利益があるとされ、通称・「妻取地蔵」として信仰を集めている。この妻取地蔵は、洛陽四十八願所の第九番札所となっている。
それ程広い境内では無いが弁財天や大黒天、それに毘沙門天や稲荷大明神などが祀られている。通称・妻取地蔵堂の右側に一本の「枝垂れ紅梅」の木が綺麗に花を咲かせている。
西陣、祐正寺は初めでお参りしたが数多くの寺院がある中、明るい開放的な印象がした。その後、七本松通にある地福寺(ちふくじ)は小さな寺院だが、紅梅が綺麗に咲いていた。
地福寺の本尊は薬師如来像、「日限薬師(ひぎりやくし)」で知られ、耳病が治ると伝わり現在も信仰を集めているという。(3/9撮影)
<祐正寺>
住所:京都市上京区長門町409
拝観:自由
交通:JR山陰本線円町駅から徒歩10分
市バス「丸太町七本松」より徒歩2分
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