29日、左京区一乗寺にある京都薬用植物園「春の特別見学会」に行った。この薬用植物園は3回目の來園で某薬品メーカーが1933年(昭和8)に京都薬草園として開園したという。以来、一貫して薬用植物の栽培研究や遺伝子資源の収集・保存を行なって来たという。
当園は薬用植物を中心に約2,400種の植物を保有・栽培しており、「生きた薬草の博物館」といわれておる。
この植物園は民間が行なっているもので栽培している希少な薬用植物の保護や保全の観点から特別見学会以外の一般公開はなく、初春・初夏・初秋の年三回「特別公開(事前予約制)」だけ実施さている。
今回は「春の特別見学会」としてツバキ園などが公開された。12,3人が一つのグループとなり、それぞれのツバキ原種や品種など詳しく係員から説明を聞いた。
ツバキ園に入るとユキツバキトヤブツバキが出迎えてくれた。花は萎れない内に落ちるのが特徴で雄蕊は長く白色という。花びらが幾重にも重なる「永丘」と黄芯。大輪の大谷唐椿と政所。
白雪椿と淡いピンク色の雪小町という。月光(ト伴)と日光(紅唐子)両方並べて植えてあるので助かった!
肥後ツバキは「宰府と紅葉狩の大輪」鉢植えにしたものを
床の間に飾ったという。
宰小船(あまおぶね)は八重蓮華咲きの大輪、草紙洗もあった。
土佐有楽と都鳥のツバキ花。奈良の三銘椿の花、「糊こぼし(東大寺)」、武士椿(伝香寺)、七福神(百豪寺)、当園は東大寺に「紅流し(10 /11月)」を里帰りさせたという。
ヒカン桜が咲いてきれい、椿の名前も光源氏、斑入りの椿も咲いていたが名は撮るのを忘れた!3ヶ月の咲き続けているとう「事始」白唐子ははじめてだった。
胡蝶侘助は小輪でも品がある、美しいピンクの八重椿は王昭君という。やっと高台の頂上に上った、真っ白な擬雪という椿の花が咲いていた。
椿は日本に自生し、その葉が常緑で樹齢が極めて長いことから、長寿の木とされている。
当園では様々な椿の原種のほか、江戸時代に作出された品種やユキツバキの品種を含め、昭和30年代から収集した560種余りの品種を栽培・展示しているという。樹木園につづく・・・
<京都薬用植物園>
住所:京都市左京区一乗寺竹ノ内町11 電話:075-781-6111
見学:事前=予約必要(春・夏・秋3回)
交通:地下鉄烏丸線松ヶ崎駅 市バス北8番一乗寺清水町下車徒歩15分
叡山電車 修学院駅下車徒歩15分
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