2013年4月15日月曜日

山科「ミブヨモギ記念館」

つづく・・・「山科植物資料館」は一般に公開がされてはいなく、薬用植物や花に興味がある人は『許可制が必要で事前に申し込み』を直接電話等でお問い合わせしてもらいたい。
日本新薬の山科植物資料館にある「ミブヨモギ記念館」。「日本新薬のあゆみ」、歴代のパッケージ、広告ポスターを紹介する。日本新薬の製品の原料植物は山科植物資料館に栽培・展示している。 昭和初期の1934(昭和9)年にミブヨモギによって苦難の末、サントニンの成分を抽出し国産化に成功、従業員100名たらずの企業であったという。
ジオウ(地黄)ゴマノハグサ科はホルモンを分泌させ増血の手助けする。カロライナジャスミンは、ジャスミンティーにすると中毒を発症する。それまでは回虫駆除薬のサントニンは100%輸入に頼っていたという。
ムベ(アケビ科)の花は好い香を放す。ワカギノサクラ(バラ科)3年で開花するが短命(10年)である。当時の会社所在地は「壬生」にありその名も「ミブヨモギ」と付けられた。
キバナホウチャクソウ(ユリ科)絶滅危惧IA類、鑑賞用。ホクシマメナシ(バラ科)ナシの野生種で梨や林檎の台木に使われる。1943(昭和18)年、日本新薬山科農場(現、山科植物資料館)でミブヨモギの優良品種栽培に成功、「山科2号」となった。
クルクリゴ(ユリ科)は植物を食べた後、水を飲むと甘く感じるという!イカリソウは強精によいという。また「ミブヨモギ記念館」は1953(昭和28)年に研究施設を改築し、2006年に完成し、 日本新薬の歴史をわかりやすく紹介している。
桜島大根の花(アブラナ科)  ルリジサ(ムラサキ科)湿疹、リュウマチ、月経不順なとに効く。社会年表や沿革を紹介する「日本新薬のあゆみ」、歴代のパッケージ、広告ポスターを紹介する「日本新薬物語」、サントニン国産化事業とミブヨモギ栽培事業を紹介する「サントニン物語・植物ギャラリー」の3つの部屋で構成にされている。
ニリンソウ(キンポウゲ科)は葉をゆでて、水に晒し、山菜として利用する。ラショウモンカズラ(シソ科)糖尿病や腎臓病に効能がある。回虫駆除薬サントニンは、戦後復興期の国民保健に大きく貢献した。また催眠鎮静剤の「ブロバリン」とともに日本新薬発展の大黒柱となった。
カレープランツ(キク科)葉はカレー風味がする。アフガンライラック(モクセイ科)園内の敷地面積約は、約2400坪で世界各地から収集した約3000種の薬用・有用植物が栽培・展示されている。山科植物資料館の農場にはミブヨモギはもちろん、ハーブ、薬草・香辛料などが栽培・展示していた。(完)
<山科植物資料館>
住所:京都市山科区大宅坂ノ辻町39
開館:9:00~17:00(平日のみ)
交通:地下鉄東西線「椥辻(なぎ)」下車 徒歩7分
お問合せ:075-581-0419

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