2013年4月12日金曜日

五色八重散椿と枝垂れ桜

北区の地蔵院は、通称・「椿寺」の愛称で親しまれ、春、「五色八重散椿」と「紅しだれ桜」が咲くころ大勢の参拝者や観光客が訪れている。

地蔵院は、「五色八重散椿」と「紅しだれ桜」が咲いている。豊臣秀吉公の命により1589年(天正17)にこの地、一条紙屋川に移された。北野天神から少し南に下がった一条通の南角にある地蔵院は浄土宗の寺院で726(神亀3)年に行基(ぎょうき)が建立したのが始まりと伝えられている。
地蔵院の紅しだれは一本だが「五色八重散椿」の咲くころ映えていた!競う合う桜と椿。平安時代に衣笠山麓に移されたが室町時代におきた戦災で焼失した。その後、三代将軍足利義満公が金閣寺建立の余財で地蔵院を再建した。豊臣秀吉公の命により1589年(天正17)にこの地、一条紙屋川に移された。
「五色八重散椿」は、薄桃色や白に咲き分ける五色の八重椿で、ツバキの花を“吉祥花”として賞(め)でる文化は室町・桃山時代、宮廷や武家の間にも椿が急速に広がりをみせ、最も珍重されたのは五色八重散椿である。
この地蔵寺の椿は、加藤清正が太閤秀吉の北野大茶会の折に献上したもので、八重咲きの花は白と淡紅に咲き分け、白地に淡紅、淡紅地には白の縦絞りが入った得もいえぬ見事な美しさの散椿である。
紅しだれの花とお地蔵さんのよだれ掛けと・・・満開の桜。樹齢400年の一世は、惜しくも枯れ、現在は樹齢約120年の二世が往時の美しさを甦らせている。 花姿は咲き終えたあとでそのまま落花、ハラハラと花弁を散らし、その珍しさが賞美されている。
一条通西大路南角にある山門は延命地蔵大菩薩の提燈。紅しだれと五色八重散椿の風情・・・。春風に花弁を樹下一面に散らした五色の絨毯を敷きつめた散椿の花の風情は贅を極めた幸せの一時であった。 街起こしの一環として商店街のあちらこちらで妖怪ストリートと呼ばれる大将軍商店街がある。
<五色八重散椿と枝垂れ桜>
場 所:地蔵院(椿寺)
住 所:京都市北区大将軍川端町2 
電 話:075-461-1263
拝 観:参拝自由9:00~16:00
交 通:市バス「北野白梅町」下車、徒歩すぐ
障害者:可 駐車場:なし

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