2013年4月17日水曜日

春季例大祭 白峯神宮 

4月14日、上京区の白峯神宮では春季例大祭が行われた。明治天皇によって建立された白峯神宮は孝明天皇の遺志を受け継ぎ、幽閉された崇徳天皇・淳仁天皇を祀る神社である。
14日、上京区の白峯神宮では春季例大祭が行われた。黄桜が満開になるころ春季例大祭が行われる。公家「飛鳥井家」の屋敷跡地で邸宅内には鞠の守護神である「精大明神(せいだいみょうじん)」を祀っている蹴鞠にゆかりのある神社で知られている。
本殿では巫女さんによる「浦安の舞」の神楽が奉納された。拝殿の横には鞠庭(まりにわ)が設けられ、黄桜が満開になっていた。白峯神宮には黄桜が一本あり、その黄桜が満開になるころ春季例大祭が行われ、本殿では巫女さんによる「浦安の舞」の神楽が奉納された。
鞠を切り離す(解く)神事で「解鞠(ときまり)」が行われた。彩鮮やかな平安装束に身を包んだ男女10名が入場した。境内の黄桜が満開のなか、1時間ほどで本殿にて神事が終わるといよいよ蹴鞠が奉納された。
桜の下で蹴鞠が蹴鞠が始まった。拝殿の横には鞠庭(まりにわ)が設けられ、最初に枝鞠(えだまり)から鞠を切り離す(解く)神事で「解鞠(ときまり)」が行われた。季節は春で枝鞠は桜を用い、鞠を紙縒(こより)で結びつけられるもので慎重に、鞠を鞠庭の中央にセットした。
いよいよこの後 蹴鞠が始った。平安装束に身を包んだ男女10名が入場、蹴鞠は勝負事ではなく「相手に受け取りやすく打ち返すか」という競技でボールのラリーが続くほど良いとされている。
古代装束に身を包んだ8人の鞠人たちは当宮の鞠庭で巧みな足さばきで「アリャ」「オウ」というかけ声とともに鞠を蹴った。 鞠の大きさは直径約20センチ・重さは約150グラム、表面には鹿の革が使われ中は大麦の穀粒が詰め込まれているという。
この日は一般の参加も可能であった。ちらほら咲くフジの花。なお蹴鞠の流派『飛鳥井流』を受け継ぐ蹴鞠保存会(しゅうきくほぞんかい)の方が中心となって行われ、この日は一般の参加も可能であった。ちなみに、蹴鞠は538年の仏教伝来と共に伝わったと謂われ、貴族社会の交遊の場と思いきや鎌倉、室町時代には広く庶民の間でも行われるようになったという。
本殿の右にある桜。和歌の宗家としても知られ飛鳥井家の祖と言われる「飛鳥井雅経(あすかいまさつね)」は新古今和歌集を撰者した一人でもある。 桜の花びらが舞う中、うららかな日を一層のどかにしてくれる雅な蹴鞠奉納を堪能した。
<春季例大祭 白峯神宮>
場所:京都市上京区今出川通堀川東入ル飛鳥井町261
時間:蹴鞠:11時半~
交通: 市バス9「堀川今出川」
電話: 075-441-3810

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