2013年4月10日水曜日

千本 上品蓮台寺のしだれ桜

知る人ぞ知る桜の名所として有名な上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)は、観光寺院ではなく、普段は境内で四季折々の様々な草花を静かに見られるが、春は本堂の前の紅しだれ桜はとりわけ美しく華やかな色彩で寺を彩っている。
知る人ぞ知る桜の名所として有名な上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)。上品蓮台寺は、通称「千本十二坊」の名で親しまれている。上品蓮台寺は、真言宗智山(ちざん)派の蓮華金宝山九品三昧院(れんげこんぽうざんくぼんざんまいいん)と号し、通称「千本十二坊」の名で親しまれていて、創建は聖徳太子と伝えられる。
境内は広くはないが艶やかに紅しだれ桜が咲いている。当初香隆寺と称したが、960(天徳4)年に宇多法王の勅願により、寛空僧正が再建し寺号を上品蓮台寺と改めたという。
本尊の延命地蔵菩薩像を安置する本堂前の紅しだれが一番人気の桜。本堂には村上天皇より賜った上品蓮台寺の勅額を掲げ、本尊の延命地蔵菩薩像を安置している。応仁の乱で堂宇が焼失した後、豊臣秀吉公の帰依を得て十二の塔頭が立ち並ぶ広大な寺院に復興したという。
太子堂前の紅枝垂桜。この寺が「十二坊」の名で呼ばれるようになり町名も「紫野十二坊町」の由来となっている。また古来、蓮台野、鳥辺野、化野と並んで「京都三無常」と呼ばれる葬送地の一つといわれている。
釣鐘堂を入れると電線が入るのでやめたが美しい桜。境内墓地入口には仏師定朝の墓があり、北側の真言院には源頼光の蜘蛛塚や空海の母の墓とされる「阿刀氏塔」の大きな五輪塔がある。寺宝は「紙本著色絵因果経(国宝)」など多くの文化財を所蔵しておる。 寺域全体はいま華やかな桜花爛漫の紅しだれ桜に包まれて大勢の写真愛好家たちはシャターを切っていた。
利休梅(りきゅうばい)」はバラ科、別名、丸葉柳桜(まるばやなぎざくら)という。手水鉢は散り桜の花で満開になっていた!「miikoの一人歩き」さんに教えて頂いたが「利休梅(りきゅうばい)」はバラ科ヤナギザクラ属で中国原産、明治初期に日本に渡来したという。別名、丸葉柳桜(まるばやなぎざくら)といって茶花に用いるが‘千利休’とは関りがないとう。
境内の北側にソメイヨシノの大きな木もある。なお上品蓮台寺は千本通の西側「ライトハウス前」下車徒歩約3分の所にあり上品な紅しだれ桜の落下盛んなときである。(4/5写真撮影)
<上品蓮台寺のしだれ桜>
住所:京都市北区紫野十二坊町33-1
時間:9:00~17:00
境内:無料
交通:市バス「ライトハウス前」下車徒歩約3分

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