2013年4月24日水曜日

釘抜地蔵(くぎぬきじぞう)

上京区にある石像寺(しゃくぞうじ)は千本通りに面し、通称・釘抜地蔵で知られていて浄土宗の寺院である。山号は家隆山(かりゅうざん)と号し、正しくは家隆山光明遍照院石像寺(かりゅうざん こうみょうへんじょういん しゃくぞうじ)といって本尊は地蔵菩薩を祀っている。
山号は家隆山と号し、正しくは家隆山光明遍照院石像寺といって本尊は地蔵菩薩を祀っている。中門の大きな提燈には「釘抜地蔵尊」819(弘仁10)年、弘法大師によりに創建され、真言宗のお寺であったが鎌倉時代に浄土宗に改宗されたという。
本尊の地蔵菩薩は大師が唐(中国)から持ち帰った石を自ら刻んだといわれている。境内の釘抜地蔵と本堂。本尊の地蔵菩薩は大師が唐(中国)から持ち帰った石を自ら刻んだといわれている。この事から‘苦しみを抜き取る’苦抜地蔵(くぬきじぞう)と呼ばれていたが、いつの間にか釘抜地蔵と呼ばれるようになった。
本堂の裏の地蔵は重要文化財に指定されている。本堂壁面の釘抜と八寸釘の絵馬がぎっしりと詰まっていた。また一説には室町末期の頃、紀ノ国屋道林という商人が手に激痛を覚え日増しに痛みがました。
千本の地蔵さんに藁をも縋るおもいで七日間の願をかけた。そして満願の日、地蔵菩薩が夢の中に現れ、「汝、前世に人に怨んだ、呪いの人形を作り、その両手に八寸釘を打ち込んだ。その罪で苦しんでいる」と告げ、お地蔵さんの手には八寸釘が握られていた!
大師堂。夢から覚めた道林は両手の痛みは取れ、地蔵前に駆けつけると血に染まった二本の釘が置かれていた。こんな由来もあって釘抜地蔵と呼ぶようになったという。
釣べ井戸の手洗い舎。参道のでっかいモニュメント。今では本堂の建物の壁面全体に諸苦、病苦が治った人が奉納した釘抜きと八寸釘を付けた 絵馬が貼り付けられている。 参道と境内には大きな釘抜きのモニュメントがあり、どの説が正解かは分からないが多くの人々が救われている。霊験あらたかな地蔵菩薩の釘抜地蔵はお百度参りをする参拝客が平日でも絶えない。また本堂には行基の作と伝わる観世音菩薩、地蔵堂背後には重要文化財に指定されている。
<石像寺・釘抜地蔵>
住  所:京都市上京区千本通上立売上る花車町503
電  話:075-414-2233
拝観時間:8:00~16:30
拝観料金:無料
駐 車 場:なし
交 通:市バス 千本上立売下車すぐ

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