2013年5月4日土曜日

洛西 ヒトツバタゴ

爽やかな初夏をむかえるころ、ことしも一斉にヒトツバタゴの白い花が咲き出した。 洛西高島屋東通路の周辺には、真っ白い花が樹木一面を覆い、さながら雪が積もっているのではないかと見違えるように感じた。
洛西高島屋東通路の周辺のヒトツバタゴ。真っ白い花が樹木一面を覆い、さながら雪が積もっているのではないかと見違えるように感じた。 区民の木になっているヒトツバタゴは、別名「ナンジャモンジャ」といって、モクセイ科ヒトツバタゴ属の一種である。同じモクセイ科の「トネリコ(別名タゴ)」に似ているが『一つ葉タゴ(ヒトツバタゴ)』は単葉であり、この和名がついたという。
花を観察すると枝上に円錐状の集散花の配列をつけている。高さ15m~20mの大型の落葉高木で、葉は長楕円形で4cm~10cm程度となり、長い葉柄を持ち雌雄異株で対生する。 花を観察すると枝上に円錐状の集散花の配列をつけて、多数の小さな真っ白い花を開き、そよ吹く風になびかせて可憐に咲いている。
花冠は長さ1.5~2cmで深く4裂。花冠は長さ1.5~2cmで深く4裂、裂片は細く初夏の花として、清々しい気持ち与え爽やかな涼風を感じさせる。秋には、直径1cm程度の楕円形の黒く熟した果実をつける。
「ヒトツバタゴ」は希少種のひとつである。対馬・愛知や木曽川周辺に分布し、自生する珍しい木であるが天然での分布域も狭く、岐阜や愛知・長崎三県の自生地では国の天然記念物として指定され保護されている。 「ヒトツバタゴ」は希少種のひとつであり、日本では絶滅危惧に指定されている。
ヒトツバタゴが咲くと、初夏を迎える。高さ15m~20mの大型の落葉高木。東京明治神宮外苑では、ヒトツバタゴのことを名前の不明な珍木で“ナンジャモンジャノキ”と呼ばれていたという。 人気もない“ヒトツバタゴ”の「なんじゃもんじゃのしろい花」が満開になると季節も爽やかな初夏の涼風となる。

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