18日、上京区の上御霊神社・御霊祭で神幸列が約140年ぶりに京都御苑で巡幸が営まれた。 平安京の守り神として崇道(すどう)天皇を祀ったのが始まりとされ、平安時代の御霊社の一つで、怨霊を鎮めるために桓武天皇の勅願により造られた。
広い巡幸範囲は5コースもあり今年は最も長いコースで氏子範囲の上賀茂橋まで行列の一行や神輿が行った。
御霊祭の起源は863年(貞観5)、平安時代に神泉苑で悪疫退散の神事、貞観御霊会として行われた。
2009(平成21)年から復活し、三基の神輿のみの御苑巡幸していた。昨年からは天皇が寄進された牛車も加わって、今年は約140年ぶりに京都御苑内に神幸祭の全体が巡幸した。
午後5:00過ぎ、今出川御門から御苑に入り、時代装束に身を包んだ稚児や若武者たちや牛車や神輿・剣鉾など約600人の行列で夕暮れの御苑は祭一色の熱気に包まれた。
御所北門の朔平門前では大勢の市民や観光客の人々が見守るなか、神職と法被姿の担ぎ手が拝礼し、威勢のよい掛け声が響くなか、三基の神輿を上下に揺らすと観客からは歓声が上がり神輿が高々と差し上げられると観衆から拍手が沸いた。
江戸時代から御苑内を神輿が巡幸していたが、都が東京に移り巡幸は明治時代に途絶えていた。
巡幸の三基の神輿は威勢の良い練り歩いて「ホイトッ・ホイトッ」の掛け声が街々に響き渡り聞こえてくる。小山郷、今出川口の二基の神輿はホイットー、ホイットーと言う掛け声だが、末広神輿の一基は、速いテンポで「エライヤッチァ、エライヤッチァ」と言う!
上京区の上御霊神社は地下鉄烏丸線、鞍馬口駅南出口を下車、東へ300mに西門鳥居があり近隣の方から御霊(ごりょう)さんと呼ばれ親しまれている。御霊祭の祭礼は京都で最も古いと謂われている。
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