つづく・・・9日、北区上賀茂の大田神社にあるカキツバタを観賞に行ったが見ごろ迎えている。大田ノ沢のカキツバタは平安の頃から紫一色の美しく可憐な花を沢一面に咲かせている。
平安時代の歌人、藤原俊成が
「神山や 大田の沢のかきつばた ふかきたのみは いろにみゆらむ」詠んだ。
境内の大田ノ沢には、野生のカキツバタの群落があり、1939年(昭和14)に国の天然記念物に指定されている。
大田ノ沢は総面積約2000㎡あると言われ、約25000株のカキツバタ群生があり、私が訪れたときは初夏の涼風をあびてカキツバタが心地よさそうに靡いていた。
大田神社は上賀茂神社の摂社で天鈿女命(あめのうずめのみこと)と猿田彦命(さるたひこのみこと)を祀っている。カキツバタは一株で3回花を咲かせこの月の20日ごろまでとされる。
平安時代から歌にも詠まれたカキツバタ、時代を超えて新緑の中に美しい姿を見せてくれ色鮮やかな青紫の花びらが穏やかな風に揺れていた。(完)(5/9写真撮影)
0 件のコメント:
コメントを投稿