2013年5月2日木曜日

東山 得浄明院

東山の得浄明院(とくじょうみょういん)は華頂山・知恩院に隣接し、1894(明治27)年信州善光寺の京都別院として建立された比較的新しい寺院である。 境内の約200本の一初のほか、約1,100本のアヤメが咲く時期だけ特別に公開され、善光寺と同様に堂内の真闇の中をめぐる「戒壇めぐり」を体験することができる。
東山の得浄明院(とくじょうみょういん)は華頂山・知恩院に隣接する。信州善光寺の117世・尼僧、誓円尼(せいえんにょ)の開山である。通常非公開の尼寺で宮家とゆかりが深く、一光三尊阿弥陀如来の分身を本尊仏として安置されている。
ムラサキの一初の花。白色の一初。信州善光寺の117世・尼僧、誓圓尼(せいえんにょ)の開山で山号は本覚山、信州・善光寺参りが困難な人のために作られた京都別院である。
アヤメの花。明治時代、信州までお参りするのはなかなか大変なことであった為、関西の近くで善光寺如来のご縁を結ばせたいとのおもいから尼寺として建立された。小規模であるが信州善光寺とまったく同型の本堂が建てられている。
「白天龍王社」は、芸事や商売の神様として信仰を集めている。皇族である誓円尼公は、伏見宮家第三皇女で明治天皇の伯母にあたり、余生を静かに暮らすために信州から京都に戻られ、隠居中に得浄明院を建てられた。
この地はもともと、誓円尼公の兄・華頂宮(かちょうのみや)の御殿「華頂殿」があった場所である。
この寺はイチハツ(一初)が有名で、アヤメ科の花でアヤメ類の中で一番早く咲き出すところから名前が付けられた。いま紫と白の二色のイチハツが咲いている。 一初の特徴は乾いた土に植え、火災や台風から家を守る厄除けの意味を持ち、昔は茅葺きの屋根の上にたくさん植えられたという。
境内の約200本の一初。紫と白色の一初の花。境内を彩るイチハツをはじめ、ドイツアヤメなどの品種もあり、5月中頃まで「戒壇めぐり」が特別公開されている。 (4/28写真撮影)
<得浄明院>
住所:京都市東山区新橋通大和大路東入3丁目林下町459
電話:075-561-3767
拝観:300円(特別拝観中は500円)
時間:午前9時~午後5時
交通:市バス知恩院前下車3分      
        

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