2017年11月5日日曜日

薬院稲荷社の火焚き祭

3日、烏丸九条にある瑞宝山城興寺(じょうこうじ)の境内地にある薬院稲荷社の火焚き祭に行ったがすでに終っていた!城興寺は、真言宗泉涌寺派の寺院で、本尊は円仁作とつたえられる千手観音である。
応徳2年(1085年)、寺地は藤原氏の邸宅の一つ九条邸があったところで、ここに藤原道長の孫藤原信長がいとなんだ九条堂(または九条院)を起源とする。
永久元年(1113年)に開基、藤原忠実がこの堂を寺とし、保安3年(1123年)に伽藍供養がおこなわれたと寺伝は伝えている。
平安時代末期には、最雲法親王の弟子であった以仁王がこの寺の寺領を領していたが、治承3年(1179年)平氏政権によってとりあげられて梨本門跡出身の天台座主明雲に与えられた。
創建当初は広大な寺域をほこったが、徐々におとろえ、現在(2006年)では、本堂の観音堂と庫裏、寺内社として薬院社を残すのみである。
境内の薬院社は、平安時代初期にこの付近にあった平安京の施薬院に由来し、薬院稲荷として崇敬をあつめてきたが、明治11年(1877年)に城興寺陀枳尼天堂に合祀、洛陽三十三ヶ所観音霊場めぐりの二十二番札所である。 (11/3撮影)

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