2011年4月27日水曜日

松尾大社 神幸祭その1

京都の四条通りは東西に八坂神社と松尾神社が控えている。24日、西京区では松尾大社の神幸祭が営まれた。
御分霊を受けて拝殿廻しを三回する月読社を先頭に神輿は四之社
一基の唐櫃(からびつ)と六基の「神輿」を船に載せて桂川を渡す、壮大で勇壮華麗にして慎重な船渡御(ふなどぎょ)が行われた。月読神社の唐櫃
二人のお稚児さんがいる
大きな赤鳥居をくぐり、参道の石畳を進むと二の鳥居がある。鳥居の上部には榊の小枝を束ねたものが数多く垂れ下がって、これを「脇勧請(わきかんじょう)」と云い、農作物の出来具合を占ったことを今に伝えている。
石段を上って楼門をくぐると一ノ井川が流れ川面に約3000株のヤマブキが群生し鮮やかな山吹色を放っている。拝殿、本殿と一直線に並んでいる。11時半、社頭を出発した
周回が済んで楼門へ向かう
最古の当社は、秦一族の氏神として祀られたのが始まりで、四世紀から六世紀ごろ韓半島から大挙して渡来し、瀬戸内を東上して山城国葛野郡に入植した。
701(大宝元)年、秦忌寸都理(はたのいみきとり)が松尾山頂の磐座(いわくら)を麓へ勧請し、一族の氏神として社殿を建立、秦氏が神職を受け継いできたのが起りとされている。農作物の出来具合を占った脇勧請は鳥居に下げてある
二の鳥居、電車で桂まで急ぐ
この神幸祭は、平安時代の貞観年中から“川渡しの御船”で、五穀豊穣や家内安全を願ったもので千年の歴史を刻むという。
松尾七社は、本殿の御分霊を受けて拝殿廻し(三回周回)後、月読社の唐櫃一基と四之社、衣手社、三宮社、宗像社、櫟谷社、大宮社、順次社頭を神輿が出発し桂離宮横の桂川対岸に勢揃いした。
神輿が船で“川渡御”する様子は勇壮華麗にして圧巻だ。つづく・・・
<松尾大社>
住所:京都市西京区嵐山宮町3 電話:075-871-5016
境内:拝観自由5:00~18:00 
    庭園拝観は9:00~16:00で大人500円(休日は17:00まで)
交通:市バス 28番 京都バス73番松尾大社前下車すぐ
    阪急電鉄嵐山線松尾下車すぐ

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