2011年4月28日木曜日

松尾大社 船渡御(ふなとぎょ)その2

つづく・・・阪急松尾駅から電車に乗り終点桂駅に到着、市バスで桂大橋東詰で下車した。徒歩で右岸堤防下に行く途中、各町内会の人たちがご馳走の宴会の準備中だった。桂離宮左岸、神輿は腰まで浸かりながら川渡り
雨の中、川渡御は始まった
左岸堤防下で七社勢揃いし川を渡る船渡御だが、それまでに右岸で好いポイント見つけなければならない。12時半ごろ、俄に曇りだし遠くでゴロゴロ雷も鳴り出した!右岸、神船は着いた、上空の鉛色は雷雲
六基ある中、四之宮社がトップ
そして雨がポツリ・ポツリ、本降りとなった。雷鳴が轟き風雨も強い寒い・・・3,40分桂大橋下で雨宿りした。だがこの雨を吹き飛ばすように白い法被姿の氏子たちに神輿に担がれ(雨で少々遅れたが・・・)桂離宮近くの桂川河川敷に到着した。神船の神輿の枠が見える
氏子の神輿担ぎ手たちはモーター付きの和船
毎年4月の第四日曜日に行われる松尾大社の「神幸(おいで)祭」は、六基の神輿が桂離宮の西方に着き桂川を渡る船渡御の行事があり大勢の人々で賑わった。
この川渡りは、千年の古い歴史を持つという。
松尾七社のうち、一番先に稚児さんと唐櫃を載せて渡る月読社だが、昔は神輿もあったというが洪水で流されたと言われている。雨も止んで神輿の朱の御衣が映えて綺麗だった
これから川渡御をする
春の嵐とでも云おうか、雨は止んでくれた。神輿の重量は1~3トンで和船に乗せて東対岸に一基つづ、神輿と人を運んだ。船渡御は1~3トンもある神輿を船に乗せたり降ろしたりのバランスがなかなか難しそうである。 足元は悪いが神輿を高々と持ち上げている
川辺から水深5、6m入る、上空に撮影のヘリ
神輿を乗せた神船は手漕ぎ船で、前後の船頭が櫓を漕ぎゆったりと優雅に、柔らかな陽射しのもと春風を受けキラキラ光る川面を進んでくる。 桂川の水もまだ冷たいが腰まで浸かっている
法被姿・褌一つだが担ぎ手は勇壮果敢だ!
輿丁(よちょう)の氏子たちはモーター付きの和船、桂川の川幅は約200m位、リーダーの掛け声で一斉に輿丁たちが、神輿を上に挙げ隙間を作ると船はスーと抜けていく。半身、川に浸かり神輿を上に挙げ隙間を作る、船は台座を固定し神輿を載せる。また対岸に戻り次の神輿を運んでいく。1千年も前から川渡御をしていたという
大社の氏子地域は広い
ダイナミックなこの祭りは勇壮で神輿川渡しはハイライトだ!白い法被を着た輿丁たちは、威勢よく足は踊るように跳ねながら、「ほいっと・ほいっと」と掛け声で担いでいた。その昔、先人たちは川の中を神輿を担いで渡ったと言われている。
船渡御は、一時中断されたが1983(昭和58)年に再開された。大勢の観衆は橋上で、神輿は女性の方もおった
泥にまみえながら威勢よく足は踊るように跳ねながら、「ほいっと・ほいっと」と掛け声で担いでいた
松尾大社の祭り御輿を勇壮に担ぎ、船に乗せて対岸に運ぶという伝統的な行事に約3時間も要した。昨年は快晴であったが今年は雷雨だったが決行している。
桂大橋上下に神輿を高々と持ち上げる白い法被姿の威勢の良い輿丁たちの「ホイット、ホイット」の大きな掛け声とともに、シャンシャンと鳴る神輿を上下に揺らす勇壮な姿がみられた。春雨を吹き飛ばすような氏子たちの威勢の良い掛け声が響く中、大きな神輿が川をゆったりと渡る様子を観衆は見守った。一基の唐櫃と六基の神輿、松尾七社は五穀豊穣や家内安全を祈った
足元の泥もなんのその神輿は所定位置についた橋下には、運ばれて来た六基の御輿が誇らしげに飾り付けられていた。1千年の伝統をもつ神幸祭、氏子たちに支えられながら船渡御は水面の色に神輿の朱の御衣(おきぬ)が映えて壮麗だった。(完)

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