2011年4月25日月曜日

六孫王神社(ろくそんのうじんじゃ) 桜

六孫王神社の清和源氏(せいわげんじ)の祖と仰がれる六孫王源経基(みなもとのつねもと)を祀っている。
桜は日本の花
今年も六孫王神社のサクラを鑑賞した
京都駅から16号系統の市バスに乗車、東寺北門六孫王神社前のバス停を下車、八条壬生通角にあり「六孫さん」と呼ばれて親しまれている。天皇即位の衣装の色と同じであるところから名付けられた
本殿背景に淡い黄緑色の御衣黄桜
源経基は、清和天皇の第六皇子・貞純親王の子であり、天皇の孫であることから「六孫王」と呼ばれた。嫡子で、神社を創建した源満仲(みつなか)が父の経基を祀った神社である。五弁のサクラは好い
ピンク色の八重桜と赤い燈籠
この辺りには貞純親王・経基父子の桃園邸があったとされ、十世紀中期、経基の没後、満仲が亡父の遺骸をこの地に葬って一社を建てた。
本殿後方の石積みの基壇は、経基の遺骸を納めた場所で“神廟”といわれるが、神社にお墓があることはとても珍しいことである。神社の清和源氏の祖にある紅しだれ桜境内のソメイヨシノの桜の樹
神社の鳥居をくぐると、左右に朱色の灯籠が並び、石畳が敷き詰められている。境内中央の「神龍池」に架かっている石造りの“太鼓橋”は「恋のかけ橋」とよばれ、神のおつかいが「鯉」となることから縁結びのご利益で知られるようになった。太鼓橋を渡ると、「神龍池」と呼ばれる瓢箪(ひょうたん)形の池も眺めることができる。境内の散り行くソメイヨシノ可愛い紅シダレサクラ
北の弁天堂境内には、経基の産湯に使われたという名水“六孫王誕生水”もあり、この水を子どもに飲ませると丈夫に育つと今昔もいわれている。
新幹線沿いにある八重桜この桜は、上を向いて咲く「天の川」
境内には、ソメイヨシノが散ったあと、神龍池にかかる太鼓橋を覆うように、八重桜の出番を待っている。
「御衣黄桜(ぎょいこうさくら)」は里桜の珍種で淡い緑色と淡い黄色が混ざって、清々しさを感じる花である。既にブログ(雨宝院)でも紹介したが、ソメイヨシノが散り終えたころから紅しだれ桜や八重桜、御衣黄桜が次々と花を開く。
この御衣黄桜は八重桜で花弁が淡い黄緑色であるため、天皇即位の衣装の色と同じであるところから名付けられた。
御衣黄桜は八重桜で花弁が淡い黄緑色石灯篭と淡いピンクの八重桜
参道にはソメイヨシノが春風に盛んに花を舞い散らしている。淡い緑色の御衣黄桜と濃いピンク色の八重桜、淡い八重桜が満開のときを向かえている。
北側を新幹線が走行しているが、ここ六孫王神社の桜が咲く名所として名高く、訪れるのは通のカメラマニアの人しかいない!
境内のソメイヨシノが春風が吹いて桜吹雪二の鳥居くぐり桜舞い散る参道・・・
なお六孫王(経基)は、牡丹を非常に好み、神社の神紋は“牡丹”である。
1701(元禄14)年に正一位の神階と権現号を授けられ、宝永年間に社殿が再建、10月の例祭は「宝永祭」と呼んでいる。
<六孫王神社>
住所:京都市南区壬生通八条角
電話:075-691-0310
拝観:境内自由
交通:JR各線、近鉄京都線、地下鉄烏丸線「京都」より徒歩13分。
    市バス 16系統「六孫王神社前」バス停より直ぐ。

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