2011年4月4日月曜日

ハクモクレン

モクレン(木蓮、木蘭)は、3月から4月にかけて花を咲かせる落葉高木で、高さ5~10mくらいになる。いつもバスの車中から通る度、あまりにハクモクレンの花が美しく咲いていた、西京区阪急桂駅東口前の歩道の街路樹。 昔から花がランに似ていることから「木蘭(もくらん)」と呼ばれていたそうだ。またランよりもハスの花に似ていることから「木蓮(もくれん)」と呼ばれるようになったという。清楚なモクレンの花 西京区阪急桂駅東口南にあるハクモクレン
ハクモクレンは中国原産で、原産地では高さ15mほどの高木になりハクレンゲ~ハクレンとも呼ばれ直径15cmほどの芳香のある花を咲かせる。花弁は6枚あり3枚の顎が取り巻いて9枚の花弁があるように見える。花の中心には雌しべがあり、その周辺を多数の雄しべがある。春の訪れを感じさせる花で早春に開花し、少し暖かくなるころには花は終わってしまう。まだ葉が展開する前、枝先には上向きのつぼみが膨らんで、たくさんのロウソクを立てたように花をつける。花は葉が出る前に咲く、肌寒い時期に咲く白い花は印象深い 陽が射すと花が開き、日没夕方になると閉じる
モクレンといえば一般的に紫色の花をイメージし、シモクレン(紫木蓮)は半開きなのに対し、ハクモクレンは陽が射すと花が開き、夕方になると閉じ、これを繰り返し徐々に開花して散り終えて行く清楚な感じのする花である。純白のハクモクレンが満開になると枝一面が真っ白になりそれはそれは見事な花だ。しかし、北風に当たり霜の襲われるとすぐに変色し惨めな様相さらし、花の命は儚くも短い。根元から枝分かれして樹高は10~15m程度まで成長する シモクレン(紫木蓮)は半開き
ハクモクレンはモクレンの仲間で白色の花をつけ、「モクレン」と混同されるが、モクレン属の中では大型の種類で根元から枝分かれして樹高は10~15m程度まで成長する。開花時期はハクモクレン、サラサモクレン、モクレンの順である。花が散り終わると一気に葉が展開し、緑いっぱいになる。日本では街路樹に植栽しているハクモクレンは卒業式をイメージする花である
よく似ているのがコブシ(拳)だが、コブシといえば"北国の春”でお馴染みの千昌夫さんの代表曲、やや花が小さくハクモクレンより少し遅れて咲き木も3~4㍍と小さめで、特徴は花の付け根に一枚の葉が付くことである。
ソメイヨシノよりも一足先に咲く、卒業式をイメージさせるモクレンの花である。

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