2020年2月19日水曜日

轉法輪寺 御室大仏

仁和寺の北東にある轉法輪寺(てんぽうりんじ)は、京都一ともいわれる大きな阿弥陀さまが安置されていて、19日午後、知る人ぞ知る「御室大仏」の阿弥陀如来像にお参りをした。
山号を獅子吼山といって、知恩院を総本山とする浄土宗の寺院で、寺伝によれば宝暦8年(1758)に閑通上人(1696~1770)が北野下ノ森に創建し、現在地には昭和4年(1929)に移転した。
閑通とは正式な名ではなく、江戸から帰り、箱根の関所で通行手形を見せる旅人を見て、人間界の苦しい道も「南無阿弥陀仏という手形」があれば通ることができると考えたことから、その名が付けられたといわれている。
本尊の「阿弥陀如来座像」は二丈四尺(約7.5m)の圧巻の大きさで、当時の創建の折に桜町天皇の追福のために造られたものと伝えられている。
本堂の厨子内に安置する閑通上人像と阿弥陀如来立像、本尊とは対照的な大きさで(約75cm)の室町時代の作、納衣を着けずに裸のままであることから「裸形阿弥陀像」を呼ばれる珍しい仏像である。
釈迦大涅槃図が一般公開の魅力。
横になっているお釈迦さま、その周りを仏弟子たちが囲んで悲しんでいる。
閑通上人は尾張国で生まれで、江戸の増上寺で祐天上人について修業、享保10年(1725)より諸国に浄土宗を広める布教活動を展開した。
十六ヶ森(本山級の寺院)を創建し、得度させた僧尼は1500人、衣を授けた者3000人に達したといわれ、極めて精力的な活動をした僧である。
大仏さまの前に置かれた木魚は、日本で2番目の大きさだそうで縦横1.2m、高さ1mで、重さは約200kgで1本の木をくりぬいて作られたという。

静かな住宅街にひっそりと佇む寺院、その座像は並外れた大きさから京都一を誇る「大仏様」と親しまれ、轉法輪寺は知る人ぞ知る、京都最大の阿弥陀様が特別公開中!!(2/19撮影)

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