2013年1月21日月曜日

伏見・城南宮 湯立神楽(ゆたてかぐら)

20日、伏見の城南宮で一年の無事を祈願する恒例の「湯立神楽」が執り行なわれた。湯立神楽は午後2時から、巫女が笹で煮えたぎる大釜の湯を振り散らすことによって邪気を祓い無病息災・願望成就を祈願する神事が営まれた。
城南宮で一年の無事を祈願する恒例の「湯立神楽」が執り行なわれた。お供え物をする当宮の神職たち。神事に使われる大釜は、江戸後期の銘で「文政六癸未二月」(1823)を持つもので、直径70cmもある。もくもくと湯煙を立てる大釜の湯を、笹の葉で勢いよく散らして邪気を払っていた。
拝殿には4人の巫女や雅楽よる舞の奉納「祓神楽」が行われた。湯立神楽は日本の伝統的な神楽の形式のひとつで、神社によってかなり違いがあるがいまも各地方で営まれている。城南宮の湯立神楽は大釜に湯を沸かし、米・酒・塩を入れ、豪快に笹でかき混ぜながら勢いよく湯をふりまく神事で、湯がかかると無病息災・願望成就のご利益があると言われている。
襷掛けの巫女が、儀式に則って「湯立神楽」を執り行った。柄杓(ひしゃく)で天の水を掬って大釜の湯に注ぎいれる所作をする。神事の儀式は、三部構成になっており、最初は神主が本殿に礼拝し、参拝者も何度も深々と礼拝した。拝殿には4人の巫女や雅楽よる舞の奉納「祓神楽」が行われた。その後、襷掛けの巫女が、儀式に則って「湯立神楽」を執り行った。
煮えたぎった大釜に塩を米を入れた。酒を入れる。「杓取(ししゃく)の儀」といって、柄杓で天の水を掬って大釜の湯に注ぎいれる所作をし、塩を撒いて釜を清め、沸き立つ湯に選米と神酒を入れる。次いで笛・太鼓の雅楽にあわせて神憑り(神霊が人に乗り移ること)のように御幣を手にして舞った。
神殿に向かい、巫女は御幣でぐるぐるかき回す!巫女が両手に笹の束を持ち、何回も笹の葉で勢いよく大釜の湯を散らした。 いよいよクライマックスで、巫女が両手に笹の束を持ち、何回も笹の葉で勢いよく大釜の湯を散らした。参拝者は頭をさげて白い湯気としぶきを浴びて新年の無事を願っていた。また湯にかからなかった参拝者は、大釜の湯煙を足腰や、肩、頭などに撫で付けたりしていた。
参拝者は頭をさげて白い湯気としぶきを浴びて新年の無事を願っていた。この湯滴を浴びると悪病退散、願望成就、無病息災で過ごすことができる。参列は自由で、特に関西地方の民間の神楽で湯による禊祓(みそぎはらえ)の儀式で、この湯滴を浴びると悪病退散、願望成就、無病息災で過ごすことができると古くから伝わる湯立神楽の伝統行事という。
参拝者は深々と頭をさげて白い湯気としぶきを浴びていた。最後に巫女は神殿の笹の葉で勢いよく大釜の湯を散らした。この福笹を家庭に持ち帰れば幸運に恵まれ、「方災難除守」・「招福・無病息災」と記した短冊を結んで参拝客「福笹(有料)」に授与された。
この福笹を家庭に持ち帰れば幸運に恵まれ、「方災難除守」・「招福・無病息災」巫女たちは社務所で福笹を授与した。古くから新築・増改築、転宅など方角にまつわる災いを祓い除き、安心を与えてくださる神として昔から崇められている。伏見・城南宮の湯立神楽は1979(昭和54)年に再開したもので、2010年以来三年ぶりとなった。
<城南宮・湯立神楽>
場所:城南宮 本殿前 電話:075-623-0846
時間:午後2:00~
料金:拝観・無料
交通:地下鉄・近鉄「竹田」駅下車、徒歩約15分
    市バス「城南宮東口」下車
駐車場:無料

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