2011年5月10日火曜日

蹴上浄水場のツツジ

京都東山区の「蹴上浄水場」はツツジの名所として知られている。
毎年G・Wのころ、ツツジの開花とあわせて施設も一般に公開されている。東山の蹴上浄水場はツツジの名所として知られている
1912(明治32)年に竣工した市で最も古い浄水場今年は5月3日から6日と4日間一般公開をされたが、春の低温でツツジの開花は3,4分咲きで遅れた。この恒例行事は市下水道局が大型連休に併せて実施するものだが、昨年と同様4月下旬から続く低温で開花が遅れている。ツツジもフジの花も咲く
低温だがツツジの花が開いた蹴上浄水場は、1912(明治32)年に竣工した市で最も古い浄水場で、琵琶湖疏水を考えた“田辺朔郎工学博士” いること忘れてはならない。1880(明治23)年に竣工した琵琶湖疏水から取水した水は、日本最初の急速濾過式装置で濾過され、水道水として市民に供給された。赤紫や淡いピンクの花の植え込み
晶子の歌碑前の広場で当時の給水能力は一日681000m3で、約40000人の市民に水道を供給されたが、水需要の増加に対応するために、1962(昭和37)年に改良し、給水能力が一日198000m3なった。
創設時から施設は老巧化し、原水の水質悪化や処理水量の急激な変動時に耐え切れなくなり、1997(平成9)年創業時からの老朽化した施設を更新、新たに着水井、ちんでん池、ろ過池を建設した。第一高区配水池から南禅寺が見える
長い急な石段を登らないと黄色いレンゲツツジは見られない私は蹴上浄水場には初日も尋ね職員に開花を聞いてみたが、まだ2分咲き程度で最週日にした。ここ三日ほど山並みは黄砂にかすんでいる、G・Wの谷間の昼下がり6日、再度訪ねた。通り抜けのイラストマップをいただき進むが・・・昨年とは違ったのは、どうやらスズメ蜂が出ているため回避とのことであった。黄色い蓮華躑躅
生き生きとした赤紫のツツジ赤紫や淡いピンクの花の植え込みを巡り、与謝野晶子の歌碑前に着く広場のベンチには大勢の市民がツツジを愛でていた。現在、創業当時の施設が残っているのは第一高区配水池で、ここからの眺望は素晴らしい。
長い急な石段を登り詰めると黄色い“レンゲツツジ”が待ちかまえている。頂上は太陽光発電設備や真紅のキリシマツツジが迎えてくれる
創業当時の施設が残っている第一高区配水池から黒谷さんや真如堂が見える頂上は第2最高区配水池と太陽光発電設備や第1最高区配水池、真紅のキリシマツツジが迎えてくれ、市街を一望できる処があった。
毎年、訪れる蹴上浄水場のツツジ、11万㎡の水道処理施設の斜面には鮮やかな新緑が萌え、敷地に植えられる約4600本の色とりどりのツツジが咲いていた。花は生き物で中々調整が難しい・・・
南側のツツジを巡って帰ったなお例年、来場者に「疎水物語」の水道水のペットボトルは東日本大震災の被災地へ送ったため在庫がなくなり取り止めになった。

リンク:
「琵琶湖疏水記念館」
(2009年3月12日)

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