2011年5月7日土曜日

斎王代・御禊の儀(さいおうだい・みそぎのぎ)下鴨神社

4日、左京区の下鴨神社で京都三大祭りのトップを切る葵祭の「御禊の儀」が厳かに執り行われた。艶やかな十二単姿の第56代齋王代
雅楽が響くなか楼門をくぐりゆっくりと進んだ
この斎王代・御禊の儀は1956(昭和31)年斎王代復活により、例年5月4日に葵祭にさきがけて上賀茂神社(上社)の御手洗川と下鴨神社(下社)の御手洗池で隔年交互にて行われる。
きみがため 今日のみそぎに泉川 万代すめと 祈りつるかな  俊 成童女と後方は女別当騎女(むなのりおんな)
平安時代810(弘仁元)年、賀茂齋院を制定し、初代の嵯峨天皇皇女有智子(うちこ)親王を選ばれた。その後伊勢神宮と同じく歴代天皇ご即位の時、未婚の内親王を定められ、1204(元久元)年後鳥羽天皇の皇女礼子(いやこ)内親王に至るまで、35代、394年間も続いた。釆女(うねめ) 内侍(ないし)
斎王が定められると参議以上の殿上人を使いとして賀茂下上の両社に奉幣され、その由をご神前に奏上される。
御所の中に初斉院の御座所を設けて、鴨の河原でみそぎが行われ斉院に入られる。当時、斉院は紫野にあり俗に紫野院ともいわれたという。
本番の15日も快晴になったらよい 大勢の観光客が見守るなか、優雅な禊の儀式が行われた
斎王は晴れの葵祭に奉仕するため斎王“御禊の儀”を迎え、その日が紫野斉院から牛車の前後に多勢のお供を従えて鴨の河原でみそぎが行われたという。
齋王代の役目を終り退場する神服殿で記念撮影
午前10時、齋王代以下約50人の女人行列は表参道南鳥居前に整列し、雅楽が響くなか楼門をくぐってゆっくりと進んだ。艶やかな十二単姿の第56代齋王代を務める南区の金井さんが童女や女官約50人を従えて境内に姿を見せた。平安絵巻を彷彿させる行事南区の金井志帆(23)さんは大学生
御手洗池南庭に着き、みそぎ祭場でお祓いを受けた後、いよいよ儀式、童女4人と御手洗川の岸へ下り両手をそっと川の流れに差し入れて身を清めた。緊張感もほぐれ笑顔が・・・やれやれホットした童女
平安絵巻を彷彿させる行事で齋王代以下約50人の女人行列である。齋王代の髪はおすべらかし、装束は十二単衣の鮮やかな紋を織り出した豪華なものでまさしく絵巻物語そのものであった。笑顔も可愛い女人行列齋王代以下約50人の女人行列
なお京都三大祭の一つ、葵祭の行列は5月15日京都御所を10:30出発、下鴨神社から上賀茂神社へと向かう。

0 件のコメント: