2019年2月9日土曜日

世継地蔵尊大祭 上徳寺

上徳寺では恒例の世継地蔵尊大祭(よつぎじぞうたいさい)が執り行なわれ、全国から後継ぎや安産・子孫繁栄など幸福を祈願する参詣者が訪れ賑わいを見せた。
上徳寺は徳川家康公の側室、阿茶局(上徳院)と息女の菩提を弔うために建立した。
江戸初期の頃、よつぎに恵ぐまれず一心に念じたところ、地蔵さんの夢を受け、やがて子を授かり家運長久したことから「世継地蔵尊」と呼ばれるようになった。
お堂の周囲には「健康な赤ちゃんが授かりますように」「元気な子が生まれました」などと書かれた絵馬の『よだれ掛け』がびっしりと掛かっていた。

以来「世継地蔵」の名で信仰され、江戸期の終わりには明治天皇の生母となる中山局も上徳寺地蔵堂に詣でて『世継ぎ』の男子を授かったことでも知られている。
午後2時から山伏たちが、本堂前で柴燈護摩供養が行われた。
山伏たちによる東西南北を清める弓の儀式。
寺主と柴燈護摩供の点火をする山伏。
山門をとり巻く参拝者たちは、煙があがり、柴燈護摩供養を拝み手を合わせた。
今昔も子孫のない人に後継ぎを授け、子宝の祈願に来る人が後を絶たないという。
柴燈護摩供養が行われ、山伏たちが本堂前で護摩を焚いて祈祷し、集まった参拝者は願いごとを護摩木に托して手を合わせた。
高さ約2mの石像で「京のよつぎさん」とも呼ばれ、毎年2月の大祭には全国から参拝者が多く集った。
信者のボランティアで、多幸焼(たこ焼き)や酒粕汁を無料接待で美味しくいただいた。(2/8撮影)
<世継地蔵 上徳寺>
場所:京都市下京区富小路通五条下ル本塩竈町556 
電話:075-351-4360
時間:9:00 - 17:00
料金:無料
交通:京阪電車・清水五条駅下車徒歩約5分    
   市バス・河原町五条下車徒歩約2分

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