2015年1月22日木曜日

城南宮 湯立神楽

伏見の城南宮で20日、恒例の「湯立神楽(ゆたてかぐら)」が午後2時から営まれた。湯立神楽は、巫女が笹で煮えたぎる大釜の湯を振り散らすことによって邪気を祓い招福無病息災・願望成就を祈願し、一年の無事に過せるよう神事が執り行われた。
神職は祝詞を奏上した。
恒例の「湯立神楽(ゆたてかぐら)」が午後2時から営まれた。神事の儀式は、三部構成になっており、本殿前で神職は祝詞を奏上し、参拝者も何度も深々と礼拝した。
巫女さんによる奉納「扇の舞」。拝殿には雅楽が鳴り渡り、四人の巫女さんによる奉納「扇の舞」と「鈴の舞」の祓神楽が行われた。
奉納「鈴の舞」。

「杓取(ししゃく)の儀」。
襷掛けの巫女さんが、儀式に則って、ぐらぐらと沸く大釜の湯煙に清めの塩と選米、神酒を入れた。城南宮の湯立神楽は大釜に湯を沸かし、米・酒・塩を入れ、豪快に笹でかき混ぜながら勢いよく湯をふりまく神事で、湯がかかると無病息災・願望成就のご利益があると言われている。
襷掛けの巫女さんが、儀式に則って、ぐらぐらと沸く大釜の湯煙に清めの塩と選米、神酒を入れ、天の水を掬って大釜の湯に注ぎいれる「杓取(ししゃく)の儀」をした。
御幣を手にして巫女さんが舞った。次いで笛・太鼓の雅楽にあわせて神憑り(神霊が人に乗り移ること)のように巫女さんが御幣を手にして舞った。
両手に笹の束を持ち、何回も笹の葉で勢いよく湯を散らした。 いよいよクライマックス、襷掛けの巫女さんは両手に笹の束を持ち、何回も笹の葉で勢いよく湯を散らした。
参拝者は頭をさげて白い湯気としぶきを浴びた。参拝者は頭をさげて白い湯気としぶきを浴びて新年の無事を願っていた。
参列は自由で、特に関西地方の民間の神楽で湯による禊祓(みそぎはらえ)の儀式で、この湯滴を浴びると悪病退散、願望成就、無病息災で過ごすことができると謂われている。
湯にかからなかった参拝者は、大釜の湯煙を足腰や、肩、頭などに撫で付けたりしていた。
城南宮の湯立神楽は1979(昭和54)年に再開、神事に使われる大釜は古く「文政六癸未二月(1823)」を持つものである。
福笹は「方災難除守」・「招福・無病息災」で家運隆盛になるという。
この福笹を家庭に持ち帰れば幸運に恵湯にかからなかった参拝者は、大釜の湯煙を足腰や、肩、頭などに撫で付けたりしていた。
この時季、日本伝統的な神楽の形式のひとつで、神社によってかなり違いがあるがいまも各地方で営まれているという。(1/20撮影)
 <城南宮・湯立神楽>
場所:城南宮 本殿前 
電話:075-623-0846
時間:午後2:00~
料金:拝観・無料
交通:地下鉄・近鉄「竹田」駅下車、徒歩約15分         
        市バス「城南宮東口」下車
駐車場:無料

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