2012年4月17日火曜日

長浜曳山まつり その3

右・壽山、左・鳳凰山の見送り八幡宮鳥居燈籠の桜が満開13台の曳山の内、長刀山を除く4台ずつが毎年交代で出場する。今年は日曜日と重なり長浜八幡宮の人出は昨年の倍の6万人でにぎわった。
第三番は大手町組の壽山の「小磯原雪柵 お静と礼三郎」山車の引き方はワイドな四つの車輪で方向を変えていた4基の出番山の内、10:00から始まった子ども歌舞伎、高砂山と猩々丸(しょうじょうまる)を観て感動した。長浜八幡宮の曳山の舞台上で、小学生が繰り広げる歌舞伎は、武者役や女形等が大人顔負けの演技をし山車が市街地に繰り出していった。
旗本の兄が亡くなり礼三郎が後を継ぐよう命じられる町娘お静は礼三郎と恋仲になり子も授かった第一、第二の二つの演目を観て食事タイムの予定にするはずだったが、第三番は大手町組の壽山の「小磯原雪柵 お静と礼三郎(こいそがはらゆきのしがらみ おしずとれいざぶろう)」の上演が真近になり空腹も忘れついつい子ども歌舞伎のとりこになった。
礼三郎は愛しのお静を抱きしめ泣いた礼三郎は出世、ちゃん駆け寄る坊に家柄が違うと諭すお静あらすじは、旗本柳沢家の礼三郎は次男で武士を嫌って町人に身を投じた。その後娘お静と恋仲になり子も儲ける。ある日旗本の家督を継いだ兄が亡くなり礼三郎が後を継ぐよう命じられる。今更武士を継ぐ意思のないことを名言するが家の断絶・兄の遺言、そして夫を出世させたいと思うお静の気持ちが・・・悲哀を誘う。再び武家の世界へ戻った礼三郎とお静の物語だった。
雪交じりの中、三人は泣いた哀れ盲目になったお静と坊小さな役者の名演技に熱い歓声が飛び交うなか、観衆たちは惜しみない拍手を送っていた。 曳山は約四畳半の「舞台」で「楽屋」は太夫と三味線方による浄瑠璃が演じられ、囃子を行う楼閣造りの「亭(ちん)」の三つの部分からできている。金箔や飾金具など朱や黒など塗り、重要文化財指定の見送幕華綴(けつづれ)や錦・胴幕の刺繍で美しく装飾されている。
礼三郎を中心に坊とお静旗本になった礼三郎と哀れ杖を持ったお静子ども歌舞伎は舞台は裏方の囃子方は音響だけで役者に脚光を浴びていた。 八幡宮での奉納は第四番、祝町組の鳳凰丸一基となった。曳山の豪華絢爛な山車の魅力もさることながら、鳳凰丸は三年後しか観ることはできなく残念におもった。時計は2:00前を指していた。長浜名物「のっぺいうどん」を賞味したが鯖そうめんもある。
長浜名物「のっぺいうどん」今年の出番山は4基で順に上演される長浜曳山祭の曳山行事という名称で1979年(昭和54)に重要無形民俗文化財に指定された。京都の祇園祭、高山市の高山祭と並んで日本三大山車祭の一つに数えられている。 その後、お旅所前と通り長浜城へと向かった。

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