2012年4月22日日曜日

雨宝院 その2

つづく・・・山門南側は通りが狭く車両が来たら横になって避けなければならない小路である。
山門南側は狭い通り散った桜が風情がある雨宝院(西陣聖天宮)とは“大聖歓喜天”のことで、象頭人身の像で通常多くは男女二体が抱き合う姿で表され「財宝・夫婦和合」を祈る本尊である。
17日はツボミだったが・・・松月桜は八重で花が垂れている当院の歓喜天は単身の像で秘仏なためその姿は絶対に見ることはできないという。 境内の観音堂の千手観音立像は藤原時代初期の作風で重要文化財に指定されている。
雨宝院の1本の御衣黄桜の木御衣黄(ぎょいこう)桜17日訪れた再度24日に来たが松月桜と緑色の花を咲かす「御衣黄(ぎょいこう)桜」は満開になっていた。 雨宝院では、緑色の花を咲かす「御衣黄(ぎょいこう)桜」という珍しい緑桜の花も観賞することができる。
綺麗に咲いた松月桜
散り桜とボタン
また忘れてはならない“時雨の松”は久邇宮朝彦親王が当院参詣の際、にわか雨を樹の下で凌がれたという残話がある。
境内には染物に用いると良く染まるという西陣五名水の一つ「染殿の井」があり、いまでも夏の旱魃(かんばつ)時も涸れることが無いという。
蝦夷錦の椿の花創建当初、大聖歓喜寺と呼ばれたが応仁の乱により堂宇を荒廃、雨宝院のみが再興された。
椿の花は曙や蝦夷錦、ふいり侘助、大山椿、五色八重椿など手入れも万全だ。
桜の塊といった雰囲気・・・緑色の花を咲かす「御衣黄(ぎょいこう)桜」小さなお寺にギッシリの桜の花、訪れた誰もが息を飲む桜の光景、まるで桜花の傘の下にいるように感じる。桜の季節、一度は訪ねて見たいところである。(完)
<西陣 雨宝院>
住 所:京都市上京区智恵光院通上立売西入上る聖天町9-3 
電 話:075-441-8678
拝 観:境内自由 (仏像拝観は事前連絡の事)
交 通:地下鉄今出川駅から徒歩約20分    
       市バス 今出川浄福寺バス停より徒歩約8分

0 件のコメント: