2019年12月2日月曜日

宝筐院(ほうきょういん)の紅葉

嵐山は眼にも鮮やかな美しい紅葉が楽しめ、宝筐院の紅葉も美しい寺で、とくに晩秋の散紅葉は格別に素晴らしく、赤色や黄色の紅葉が楽しめた。
宝筐院は白川天皇開創で、楠木正行(まさつら)と足利義詮(よしあきら)の両菩提所である。
平安時代に白河天皇の勅願寺として建立、臨済宗の寺院で山号は善入山(ぜんにゅうざん)といった。
当初は善入寺という寺名であったが、足利義政の代に、室町幕府二代将軍・足利義詮(よしあきら)の菩提寺であったこの寺を、彼の院号“宝筐院”にちなみ名を改められた。
平安・鎌倉時代にかけては、数代にわたり皇族が入寺して住持となり、南北朝時代の貞和年間(1345~50)に夢窓国師の高弟の黙庵周禅師が入寺し衰退していた寺を復興させた。
当初は善入寺という寺名であったが八代将軍・義政のとき宝筐院に改められた。義詮と南朝の忠臣・楠木正行(まさつら)の菩提寺で、本尊は木造十一面千手観世音菩薩立像である。
南北朝時代、敵味方に分かれた武将・楠木正行の首塚と、二代将軍・足利義詮の墓が仲良く並んでいる。
正行の五輪石塔と義詮の宝筐印塔(墓)ある場所から紅葉を観賞した
宝筐院の庭園はモミジが非常に美しく隠れた“紅葉の名所”として定評がある。
参道は楓に包まれ竹林や苔が美しく多くのモミジやドウダンツツジが燃え盛り、晩秋にはみごとな紅葉を見せてくれる。
宝筐院の紅葉は隠れた名所!枯山水は趣きがあり晩秋の頃、本堂から燃えるような紅葉の波が美しい姿をみせてくれる。(11/29撮影)

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