2019年9月27日金曜日

出町柳 常林寺のハギ

左京区出町柳の常林寺(じょうりんじ)は、通称「萩(はぎ)の寺」の名で人々に親しまれて、 境内は砂の層が多く、昔から萩が良く育つことで知られている。
毎年9月初めより庭一面に咲くハギの薄紫色の花は、彼岸会の‘萩まつり’のころが見ごろになる。
天正元(1573)年、念仏専修僧・魯道(ろどう)和尚によって開創されたというが、寺町通荒神口(現在)に最初の堂宇が建立された。
知恩院とのゆかりが深く、浄土宗の末寺で本尊は阿弥陀三尊像が安置されている。
過去の大火の類焼で堂宇を悉く焼失し、元禄11(1698)年、この場所に英譽(えいよ)和尚により本堂が再建されたという。
本堂のご本尊の阿弥陀三尊像は、彼岸会の萩供養に本堂が開放され、拝むことが許されるという。
シジミチョウとヒガンバナ。
白色と赤紫色のハギ。
ハギは、マメ科の秋の七草のひとつである。
うろこ雲と常林寺のハギ。

門前からは若狭街道を往来する人々の信仰を集めたといわれている。
常林寺と長徳寺、正定院の浄土宗三ヵ寺は「砂川の三軒寺」と呼ばれたという。 (9/18撮影)

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