西陣 本隆寺と桜井公園の桜

雨宝院の美しい桜を観て、塀沿いを南に行くと西側に本隆寺がある。正式名を慧光無量山本妙興隆寺（えこうむりょうさんほんみょうこうりゅうじ）と号し、略して慧光山本隆寺といって法華宗京都八本山の一つである。

春はソメイヨシノの桜の花が美しく、言わば隠れた桜の名所となっている。

本堂の右手奥には美しい紅しだれ桜が咲いている。

昔、西陣一帯は度重なる大火で焼野原となり山門・鐘楼・方丈・塔頭（たっちゅう）が焼失したが奇跡的に本堂と祖師堂は焼ずにすみ、それ以降、「不焼寺（やけずのてら）」と呼ばれるようになったという。

また同寺の祖師堂前の“夜泣き止の松”があることで知られていて、境内には塔頭・八ヶ院が寺を取り巻くように立ち並んでいる。

大火を免れた本堂は京都16本山の中で最も古いものとして今日に伝えられ、現在、その本堂・祖師堂とともに京都府指定文化財になっている。

今出川智恵光院通りの西陣中央小学校の西向に「首途八幡宮」があり、その北隣に「桜井公園」がある。

元の名を「 内野 (うちの) 八幡宮」と呼び、義経が牛若丸時代､ 鞍馬山から首途八幡宮に参り旅の安全と武勇の上達を願い旅立ちをしたと言われている。

八満宮に参詣するときに思うのだが美しい草花を咲かせていて、特に桜の季節は素晴らしい。

特に取り立てていうほどのこともない児童公園だが小川が流れて都会の真ん中、西陣の街には清涼になる。（4/11撮影）
＜本隆寺と桜井公園の桜＞
住所：京都市上京区智恵光院通五辻上る紋屋町　
拝観：境内自由
電話：075-441-5762
交通：市バス今出川大宮バス停より徒歩約5分