2013年12月10日火曜日

祇園甲部 襟かえ

9日、四条花見小路一力茶屋を東に入った祇園町南側の「置屋・玖美子」さんで、ことし最後の「襟(えり)かえ」が行われた。
置屋・玖美子さんで「千沙子(ちさこ)」さんの「襟かえ」が行われた。祇園花街では舞妓さんがデビューする『店だし』や芸姑さんがお披露目をする『襟かえ』があり、羽織姿の男衆さんと黒紋付に身を固め、緊張の面持ちの芸舞妓さんがお茶屋をあいさつした。
20歳と思えないほど艶っぽさがあった。
正午過ぎ、きょうの主役「千沙子(ちさこ)」は姿を見せ、黒紋付に身を固め、髪型は「先笄(さっこう)」で好くお似合いだった。
着物の裾をたくし上げた“襦袢”は金銀摺箔文様入りの正装。
これからご贔屓廻りが始まる。晴れて舞妓さんから芸姑さんになるための儀式を済ませ、写真愛好家たちはシャターを切っていてご家族の方と記念撮影した。
お茶屋から首を出したら絵になる・・・。
着物の襟をこれまでの赤襟から白襟に変えることから『襟かえ』といわれるもので、二十歳になって舞妓を卒業、芸妓(げいこ)さんになる儀式である。
ここ「置屋・玖美子」さんは一力茶屋から東に数十メートルで、芸舞妓さんがたくさんいるということが名札で伺えた!
口元や目尻の京紅がとても艶やかだった。
お茶屋の中に入り、男衆さんが千沙子さんが『襟かえのご挨拶にまいりました』というと「玖美子」の千沙子さんが「おかあさん、どうぞご贔屓に・・・」とあいさつ、女将さんが『一段と美くし~なって、おきばりやすや!』と声が響いた。
やなぎのお茶屋さんは安井通りが近い?
華やかな襟かえの髪型は、絢爛豪華な「先笄(さっこう)」の髷(まげ)を結う、時期は20歳前後の場合が多く芸妓さんになる1週間から10日ぐらい前から準備をするという。
大和大路の橋の上で・・・。
お茶屋「枡梅」にあいさつして帰る千沙子さんと男衆さん。着物の裾をたくし上げた“襦袢”は金銀摺箔文様入りの正装、美しい赤がのぞき、口元や目尻の京紅がとても20歳そこそこと思えない艶っぽさがあった。
ふとこちらを振り向いたのでシャターチャンス!!
絢爛豪華な「先笄(さっこう)」の髷(まげ)を結う。襟は白い襟とし、深く抜いた襟足の美しさと普段の二本線や特別の三本線も妙にこころが艶めかしくなった。
四条通りを渡って帰路。
白川、巽橋の上で・・・。また華やかな芸舞妓さんは「寿退社」だという、料理屋、旅館の女将さんや開店のために辞める方も多くいるという。 芸舞妓時代の技芸向上の賜物で唄や踊り三味線などの芸事を披露するが役に立つという。
置屋・玖美子さんで飼われていた可愛いワン公。
ご家族の方々。各お茶屋さんやお店を男衆(おとこし)さんと一緒に回り、芸姑、千沙子さんは、「今後ともご贔屓におたのもうします」とあいさつを交わした。(12/9午後撮影) つづき、南座前の祇園東の総見風景・・・

0 件のコメント: