2013年12月7日土曜日

店出し 祇園甲部

5日、祇園花見小路の置屋・小田本さんで「店出し(舞妓としてお目見えすること)」というお披露目があった。「店だし」とは、舞妓さんデビューのことで、幼い少女が晴れて正式に舞妓さんになった儀式をすることういう。
花見小路の置屋・小田本さんで「店出し(佳つ扇さん)」のお披露目があった。
一力茶屋の暖簾をくぐって・・・。 祇園花街で、舞妓さんデビューのことで、店だしや襟かえがたくさんあり黒紋付に身を固めた緊張の面持ちの舞妓さんと羽織姿の男衆さん、それを取り巻くカメラマンたちと観光客の一団で嫌が上にも混雑になった。
京舞・師匠井上八千代邸前で・・・。
白川巽橋を渡る二人。冬晴れの佳き日、今日の主役、「佳つ扇」さんは置屋の前で少し緊張気味に小田本の女将さんから髪型「割しのぶ(正装用)」を直してもらい記念撮した。
おかあさん、ご贔屓におたのもうしますとあいさつした。そこまではよかったが自分のカメラのカードが入っていない事が発覚した、落胆して自宅に戻ろうと一力茶屋前を通ったら、友人がコンビニに行ってみたらといってくれ事なきことを得た!
白川畔で記念撮影をする。
店出しは男衆さんとでお茶屋さんなどに挨拶廻りをする。いよいよ店だし・・・男衆さんは 「佳つ扇さんで~す・・・」と触れ回りながらお茶屋さんに入った。それに続き、佳つ扇さんも「おかあさん・・おたのもうします」とただひたすら頭をさげ祇園町を駆け巡った。
舞妓の始まりは今から約300年前、北野天神や祇園八坂神社の門前町にあった水茶屋で、参拝客にお茶や団子をふるまった女性が始まりといわれている。
横断歩道でもあいさつを交わした。当初はお茶や団子を出すだけだったがいつの頃から茶屋の女たちが踊りや歌を披露、いわば「芸姑‘やとな’(雇女)」の始まりという?いつしか、少女にかわいい着物を着せ、舞を踊らせ、これが「舞妓」の始まりという。
舞妓さんになるためには、置屋で住み込みで半年~1年程度修業し舞や作法、花街言葉などを習得する。そして晴れて「店出し」をするときは、本人を物心両面で支えるお姉さんを決め、姉妹の盃が交わされるという。
舞妓さんは「芸妓」になる前の修練期間(5~6年)で、一通りの舞や三味線、お囃子などを勉強し芸妓さんになるための修業をするという。
舞妓さんの髪の毛は「割れしのぶ」を結う、3年目くらいは髪型「おふく」を結う、かつらではなく自分の髪で結われている。 「店出し」をすると帯は「半だら(見習い用)」から「だらり」の帯に変わるという。
6日はブルーの着物、口紅は着けていた!店出しの日は、襟足のおしろいは通常2本だが特別な時は3本足に塗り、1年未満の舞妓は、下唇にしか口紅をつけることができなく、お化粧をしてもらうがほんとに可愛らしかった。
2日間も回る!月毎にかわる「花かんざし」と高い特有の桐下駄の「おこぼ」もトレードマークのひとつといえる。華やか花街だが舞や三味線、京言葉や作法など習得し、芸姑になるための修業期間である。

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