2012年12月27日木曜日

京都 知恩院 大鐘楼で一足早く試し突き

27日、東山の知恩院で大みそ日の除夜の鐘の‘試し突き’が行われ年の瀬の古都に重厚な音を響かせ一足早く鐘が響き渡った。日本最大級の大梵鐘の試し突きは予定通り午後2時から3時ごろまで行われ、試し撞きを一目観ようとする観光客や市民、写真愛好家らに大梵鐘の四隅は埋め尽くされた。
知恩院の三門試し撞きを一目観ようとする観光客や市民。大勢の僧侶が全身を使い鐘を突く「除夜の鐘」の試し突きは、「えーい、ひとーつ」「そーれ」の掛け声と息を合わせ、撞木に結ばれた子綱を僧侶16人が一斉に引き、親綱1人を持つ僧が仰向けになり反り返るようにして地面スレスレに力強く鐘をついた。
始めに僧侶等が南無阿弥陀仏を唱えた。撞木に結ばれた子綱を僧侶16人が一斉に引き、親綱1人を持った。満身の力を込めて突いた大鐘の音は「グォ~ン~~」と周囲に染み渡るように鳴り響いた。大鐘楼を囲んだ数百人の人々から大きな拍手が起った。
「除夜の鐘」の試し突きは、「えーい、ひとーつ」「そーれ」の掛け声と息を合わせ、撞木に結ばれた子綱を僧侶16人が一斉に引く。親綱1人を持つ僧が仰向けになり反り返るようにして地面スレスレに力強く鐘をついた。除夜の鐘の本番は108回という鐘を撞くが一年間に作る煩悩の数といわれている。この一年間の煩悩を、鐘を撞くこと、音を聞くことによって払いのけ、清らかな心になり新年を迎える。
ことしも痛ましい災害があったが、特に原発被害で故郷を追われた方々や未だ行方不明の犠牲が多数おり鎮魂と復興の願いを込める。
僧侶は大梵鐘をみつめる!鐘を撞くことで煩悩を払いのけ、清らかな心になり新年を迎える。知恩院の大梵鐘は日本三大名鐘の一といわれ1636(寛永13)年の鋳造・青銅製で口径2・8m、高さ3・3m、重さ約70tもあり、京都七条の方広寺や奈良の東大寺の大鐘と並び日本三大梵鐘に挙られて重要文化財に指定されている。
大晦日は午後10時40分からほぼ1分間起きに除夜の鐘を叩く。108つ叩いた試し撞きが約一時間くらいで終了した。除夜の鐘を突く模様はテレビ番組中継でも紹介され、31日午後10時40分から僧侶等17名により鐘がつかれ数万人の参詣者で賑わう。年越しの風物詩、師走の古都に“除夜の鐘の試し突き”が深く鳴り音が響き渡った。

0 件のコメント: