奥嵯峨にひっそり佇む寺院、浄土宗・祥鳳山(しょうおうざん)直指庵は、南禅寺で臨斉禅を修学していた「独照性円(どくしょうしょうえん)」が1646年(正保3)に営んだ「没蹤(ぼつしょう)庵」が始まりだという。
幕末期、公家近衛家に仕えていた津崎村岡が再建、直指庵は浄土宗の庵寺となった。1858年(安政5)の安政の大獄で捕らえられた尊王攘夷(じょうい)派の村岡局は、江戸城に行き水戸藩士らと親交をもち、勤王の志士達と近衛家、公卿との連絡に当たり、特に近衛卿や西郷隆盛らの運動を助けた。
いま嵯峨野は若い女性たちで賑わう?直指庵は「女人の駆け込み寺」と言ってもよい・・・訪れた女性の多くがこの寺に備えられている、思いの丈を綴る「想い出草」という1ページに青春の心の内を書き残している。ノートに書き込んだ悩み苦しみは、「想い出草観音」が救ってくださるという。
「想い出草観音菩薩像」は境内の一番奥まったところに建っている。
<直指庵>
場 所:京都市右京区北嵯峨北ノ段町3 電話:075-871-1880
拝観料金:500円 ・障害者も同じ
拝観時間:9:00~
交 通:市バス 大覚寺から徒歩10分
駐 車 場:有料有り
「嵯峨野さやさや」
[作詞]:伊藤アキラ [作曲]:小林亜星 [編曲]:萩田光雄
(1)京都嵯峨野の直指庵 旅のノートに恋の文字 どれも私によく似てる
嵯峨野笹の葉さやさやと 嵯峨野笹の葉さやさやと
(2)雨の落柿舎たんぼ道 薮の茶店で書く手紙 昨日別れたあの人に
京都嵯峨野の笹がなる 京都嵯峨野の笹がなる
(3)朝の祇王寺こけの道 こころ変わりをした人を 責める涙がぬらすのか
嵯峨野笹の葉さやさやと 嵯峨野笹の葉さやさやと
(4)京都嵯峨野に吹く風は 愛の言葉を笹舟に 乗せて心にしみとおる
嵯峨野笹の葉さやさやと 嵯峨野笹の葉さやさやと
0 件のコメント:
コメントを投稿