2009年7月13日月曜日

妙徳山・華厳寺(鈴虫寺)

臨済宗の寺院で山号は妙徳山
通称・鈴虫寺、この石段を上ると門
年中、スズムシの鳴き声が絶えない鈴虫寺へ行った。
この寺へは、過去30年余は来ていない!当時も住職の「スズムシ説法」もあったが、幸福地蔵や茶菓子のサービスはなかったと記憶している!
スズムシを四季を通して飼育しているため、通称・鈴虫寺(すずむしでら)と呼ばれているが正式名称は華厳寺(けごんじ)で京都市西京区にある臨済宗の寺院で山号は妙徳山(みょうとくさん)という。本尊は大日如来。 本堂で礼拝
本堂の脇を通り書院へ向うこの華厳寺は、江戸中期・享保8(1723)年に鳳潭上人(ほうたん)が創建した。鳳潭上人は、承応3年富山の小矢部に生れ12歳で上洛、比叡山延暦寺で修行し華厳宗の再興に力を注いだ稀代の学僧である。
創建時、華厳宗の復興を願って大華厳寺と号したが、明治元(1868)年に慶厳が入寺して臨済宗と改められ、現在は臨済宗永源寺派の禅寺である。
大正再建の本堂には本尊の「大日如来」と「鳳潭(ほうたん)像」が祀られ上人の坐像や隠元筆の寺号扁額を安置している。書院で説法を聴く
わらじを履いた「幸福地蔵菩薩」山門に続く石段を上ると、右手に錫丈(しゃくじょう)、左手に宝珠(ほうじゅ)を持った幸福地蔵が立っている。この幸福地蔵の正式名は「幸福地蔵菩薩」という。
草履を履いた姿は非常に珍しく、願いをかけた者のところへ出向き、その願いを叶え、救いの手を差しのべるためといわれる。
幸福地蔵のお願い事の仕方は、お願い事は1つだけ。
心のなかではっきりと念じ、お地蔵さまに住所・氏名を告げ、手を合わせて祈る。住所・氏名を告げないと京都のこのお地蔵さまがあなたを訪ねられないからだという!叶ったあかつきにはお礼参りも忘れずに。お守りには、幸福地蔵のお地蔵さまの御姿が入っている。
参詣後は定期入れや財布など身につけておけば、お地蔵さまが願いを叶えてくれる・・・全国から毎日沢山の人がお礼参りに来て居られるという。
幸福地蔵やお守り、お札・御守護など、仏壇や神棚は頭より高い場所で太陽の昇る方角である東か南に向けて祀ってお祈りをする。お茶と菓子が振舞われる
1つに雄と雌が1000匹のいる、7つあって啼いているところで先代の住職は「人間は、虫のように無心になって生きていくことが大切」と悟りを開いたという。28年もの歳月をかけてスズムシの特殊な飼育法を研究して遂に、毎日ふ化させることに成功したという。
スズムシの寿命はわずか110日、そのうちきれいな羽音を鳴らすのは20日ほどである。スズムシが過ごしやすい環境にするために冷暖房や湿度、照明にも大変な気を配り、いまでは多い時には1万匹、少ない時でも2~3千匹の鈴虫が、一年中鳴き続けている。若年の人たちが多く見えた!
説法がすんで幸福御守に約150人もの人たちが書院で禅宗の教え「一期一会」に基づきお茶とお菓子が出され、住職の説法を聴くことができる。どことなく娯楽性を感じるこの寺は、寺社仏閣にありがちな重苦しさや堅苦しさがなく、「行列のできる寺」である。
住職の「鈴虫説法」もまた人気の秘訣なのだろう。お茶をいただきながら、鈴虫のBGMのなか語られる話は、わかりやすく、一風変わっていておもしろい。老いも若きも熱心に拝聴していた。帰りにはぜひとも、ひとつだけ、地蔵さまにお願い事をしておきたい。「幸福地蔵菩薩」に、一心にお願い事をする人たち
東山の山麓とタワーが見える境内は美しい石や苔・竹林をはじめサツキ・シャクナゲ・紅葉もよく、珍しい黒い竹の数々もある。原始仏教を石庭で再現した境内の「七仏の庭」や比叡山から南へ連なる東山三十六峰が一望できる場所もある。
スズムシが一年中鳴くことから「鈴虫寺」と呼ばれるようになり、願い事をかなえてくれるという幸福地蔵の伝説もあり素朴な信仰のルーツに、思いは若年層の人気を集めている。
住所:京都市西京区松室地家町31
電話番号: 075-381-3830
拝観時間: AM9:00~PM4:30
定休日: 無休
志納料金: 一般500円、小中学生300円 、障害者450円
交通:阪急電車「松尾駅」より徒歩15分
   京都バス/鈴虫寺徒歩3分/市バス徒歩15分

2 件のコメント:

平安人 さんのコメント...

こんにちは~♪
 今、プールから戻ってきました。
朝、「あっ upされている」と。
 鈴虫寺は「日々さんぽ」の時に行ってupしました。あの界隈を歩きました。
 京都市緑化協会(正式な名称では無いかもしれません)で、催しをされて10数名でした。丁寧に説明も受けましたが・・・・
 今、丁寧な記事を拝見して
反省やら・・・・納得やら・・
唯、ひたすら暑くて、写真を撮るのが精いっぱいでした。
 その時、ブログに無関係で行ってみようと思いました(--〆)

gottuan さんのコメント...

本来は、華厳寺といって、山号は妙徳山と言います。
もう、40年ほど前になるかと思いますが、当時は、今のような面影も無かったと記憶しています!
ただ、スズムシを飼育していた事は確かです。いま若年層に人気の1つには、年中スズムシの声が聞けることと、幸福地蔵さんの御守りです!第一、名前と住所しっかり言って置けば、お地蔵さんが訪ねてくれる?
しかし、願い事は1つだけ!
いまの世の中、悩みが耐えない時代ですから・・・