2013年7月11日木曜日

鉾建て 祇園祭

動く美術館とも呼ばれる祇園祭、山鉾巡行を1週間後に控え、市内の各山鉾町では鉾の建て込みが始まった。長刀鉾や函谷鉾、月鉾など四条通りや室町通りでは、鉾を組み建てる“鉾建て”がいっせいに始まった。
その名も「天を突くようにかざす鉾先の大長刀」。山鉾巡行を1週間後に控え、各山鉾町では鉾の建て込みが始まった。青空の下、猛暑日で大工方・組み立て方と呼ばれる職人さんたちが汗を拭きながら、釘一本も使わず、わら縄で木材を固定する「縄絡み」という伝統技法で組み立てていった。
長刀鉾の高さは約45℃になった!職人さんたちが汗を拭きながら、クレン車を使い、鉾を組み建てる。長刀鉾をはじめ、函谷(かんこ)鉾、鶏鉾、菊水鉾、月鉾の五基の鉾建てが行われた。 長刀鉾の名は、「天を突くようにかざす鉾先の大長刀」に由来する。現在は竹製だが、元は平安時代の刀工・三条小鍛治宗近作の大長刀を飾ったという。
釘は使用せず”縄がらみ”と云われる手法で組み上げる。親子さんか鉾建ての下を通る!お稚児さんを乗せ先頭を走る長刀鉾は、巡行開始の合図となる「しめ縄切り」を行うのは真剣の大長刀である。1500(明応9)年頃から既に定まっていて、信長が左手で書いたと伝わる「長刀鉾の紋」「長」の字も使われている。
一つひとつ、組み立てた!函谷鉾で・・・。鉾建ては櫓を(胴組み)組み、木材は檜で特に強度が必要な部分は樫(かし)が使われる。釘は使用せず”縄がらみ”と云われる手法で組み上げるが、荒縄は5000mも使用、巡行後の畑の肥料に転用されるという。
鉾の車輪は大きい・・・。櫓にこの役目を果たす「てこ」を取り付けてから横倒しにする。 横倒しになった胴組みに空高くそびえる真木(しんぎ)を取り付け、さらに真木には鉾頭、榊(さかき)などの飾り付けが行われ、真夏の太陽がギラ付く中、神事が執り行なわれた。
菊水鉾の真木(しんぎ)を担いで櫓に(胴組み)はめこんだ。鉾町の人々が願いを込めて御幣をつけた。地元に住んでいても滅多に見ることが見ることが出来ない鉾建て、今ではクレン車での鉾建てだが、若い女性が「ここから大きな鉾になるんですね...先人の人々は苦心して鉾の組み立てをした...山鉾巡行が楽しみです」と呟いていた。
いよいよ鉾の立ち上げが始まった。菊水鉾の御神体。菊水鉾は17;00ごろ、沿道から多くの通行人が見守る中、見ごとに鉾は立ち上がり、観衆から拍手が鳴り響いた。
みな願いこめた御幣が高々と上がった。かなり真木はしなって、ビルの窓からも見ていた。明日は完成した鉾の曳き初めを迎え、 今年も無事に巡行を迎えられることが、各山鉾町内の何よりの喜びとなりコンチキチンの祇園囃子が鳴り響いて 祭ムードが一気に高まって来る。

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