2013年6月9日日曜日

宝積寺(ほうしゃくじ) 大山崎

9日、京都府乙訓郡大山崎町の天王山中腹にある真言宗智山派の宝積寺には、青葉まつりとして弘法大師と興教大師の誕生を祝う法要が行われた。桂川、宇治川、木津川の三川が合流し淀川となる辺り、天王山の中腹に宝積寺がある。
JR山崎駅の踏み切りを渡り、正面の急坂を登ると宝積寺である。宝積寺の仁王門。
JR山崎駅の踏み切りを渡り、正面の急坂を登ると宝積寺の仁王門となる。大山崎美術館は数度訪れていて、美術館から美しい三重塔が見え一度お参りしたいとおもっていた。
木造金剛力士像。仁王門。宝積寺は、山号を天王山、または銭原山と謂い、本尊は十一面観音菩薩像(国重文)が安置されてある。724年、奈良時代に聖武(しょうむ)天皇が勅命し、僧の行基(ぎょうき)による開基と伝わっている。
室町時代の待宵の鐘。秀吉が山崎の戦いの勝利し一晩で建立した三重塔、通称「一夜之塔」。仁王門から一直線にのびる参道の右側に三重塔(重文)がある。
秀吉が山崎の合戦で勝利した記念に建立したと伝えられていて、秀吉も約1年間を当寺に滞在、背後の天王山に山崎城を築城したとされている。
本尊・十一面観音菩薩像(国重文)が安置された本堂。三重塔左側に1864 (元治元)年、蛤御門の変の時の十七烈士の碑もあった。
大黒天を祀る「小槌宮」。 ボランティアが打出と小槌の写真を見せていた。本堂左横には、聖武天皇が夢で竜神から授けられたという「打出(弁財天)」と「小槌(大黒天)」を祀ることから地元では「宝寺」(たからでら)の別名があり、大黒天宝寺ともいう。小槌宮には大黒天が祀られ打出と小槌で参詣者に福徳を授けている。あの打出と小槌の一寸法師の説話も宝積寺から誕生したのかも?定かではない!!。
聖武天皇の供養塔は五層で建造されたが、いつしか九層になって倒れそうになっていた!天王山は宝積寺の山号。本堂と「小槌宮」の間の奥に、聖武天皇の供養のために建てられた九重の石塔があるが危険で近寄れない・・・。また、本堂右後方の池畔には、弁才天堂がある。
秀吉が腰掛けたという「出世石」。青葉まつりとして弘法大師と興教大師の誕生を祝う法要が行われた。閻魔堂の閻魔王や司命、司録、倶生神、闇黒童子の各像は鎌倉時代の作で、大阪府島本町の西観音寺(廃寺)から宝積寺に移された。閻魔一族の像としては日本でも古くかつ優れた作品の一つと評され、国の重文に指定されているがこの日は青葉まつりがあり拝観することができなかった。
大黒天の狛犬は右てでおさえつける!大黒天堂の「小槌宮」と提燈。本堂・仁王門は府指定の文化財、十一面観音菩薩立像・三重塔は国の指定文化財になっていて、他にも重要文化財の仏像が多数安置されている。その昔、大山崎の西側の天王山麓は有名な合戦場だった。 
<宝積寺>
場 所:京都府乙訓郡大山崎町銭原1番地 電話:075-956-0047
拝観日:9:00~16:00(但し、法要時は、その時間拝観を中止)
拝観料:一般400円 大・高学生300円 中・小学生200円     
     大山崎美術館100引き
交 通:阪急「大山崎駅」・JR「山崎駅」北へ徒歩10分

0 件のコメント: