2011年9月8日木曜日

西陣 本隆寺の百日紅

青空に紅の花がよく似合う
本堂の右側に大きな紅の百日紅の木がある上京区にある本隆寺(ほんりゅうじ)は、法華宗真門流の総本山、正しくは本妙興隆寺(ほんみょうこうりゅうじ)で山号は慧光無量山(えこうむりょうさん)といって今出川通智恵光院を北へ入った地にある。 祖師堂前の真っ白い百日紅
二度の大火で焼失を免れた不焼寺開山は、大納言中山親通卿の子・日真(にっしん)で、妙顕寺の僧であったとき四条坊城に堂宇を構え、のちに本隆寺を開創したのが始まりと伝えられる。 紅の色も鮮やかな百日紅
夜泣き止の松が祖師堂前の百日紅その後、後柏原天皇の勅許を得て再興、日蓮聖人の正当な流れであることを証する大和尚(だいわじょう)の称号が下賜(かし)され現在地に移転している。
二度の大火では、西陣一帯が焼野原なり山門・鐘楼・方丈・塔頭(たっちゅう)が再び焼失となったが本堂と祖師堂は焼失を免れた。それ以降、「不焼寺(やけずのてら)」と呼ばれるようなり信仰されようになったという。西陣五井の一つの名井・名水千代野井があった
当寺のサルスベリが名所といわれている本隆寺の本堂(府指定有形文化財)の本尊は、日蓮上人の真筆といわれる十界曼荼羅を祀っている。祖師堂(府指定有形文化財)や客殿、三光殿、鐘楼、経蔵、宝蔵、南門とその伽藍の広さは約三千三百坪ある。鐘楼の横に大きな銀杏がある
本堂、右側には大きな紅の百日紅(さるすべり)の木があり名所になっている。一方“夜泣き止の松”があることで知られている祖師堂の前には真っ白い百日紅がある。この紅白の百日紅の花の色の対比は鮮やかに眩しいほど美しかった。
春は桜、夏は“さるすべり”秋は銀杏、冬は雪景色、季節折々自然織り成す光景は美しい。
境内には、西陣五井の一つの名井・名水「千代野井(ちよのい)」や塔頭・八ヶ院が取り巻くように立ち並んでいる。

0 件のコメント: