西山のお大師さんと親しまれている洛西の正法寺は、いま梅林がとても美しく鮮やかになっている。正法寺は大原野神社の鳥居が立っている向かい側の赤い欄干「極楽橋」を渡ったところにあって知る人ぞ知る隠れた梅の名所となっている。
法寿山・正法寺は真言宗東寺派に属し、古くは春日禅房と呼ばれ、延暦年間24年の間、伝教大師(最澄)が智威の威光を世に示すため、大原寺という寺院を創建した。
いま、西山正法寺は色とりどりの梅の花が庭一面に咲き誇っている。
江戸時代初期に恵雲・徴円(ちょうえん)律師により正法寺として再興され、『西山のお大師さま』として古くから親しまれてきたという。
元禄時代には、徳川綱吉の母、桂昌院の帰依を受けて、徳川家代々の祈願所となった。
本尊の聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)は、平安時代初期の大師42歳の作と伝えられ菩薩像は厄除消除として古くから信仰されている。
大師が、弘仁時代(14年間)に三面千手観世音菩薩立像(重文)で、鎌倉時代の作で丈2.60 m余りで化仏を本面の左右に配した彫刻をされ全国でも珍しい形である。
また正法寺は「石の寺」で全国各地から集められた名石・「宝生苑」には「鳥獣の石庭」がある。
お彼岸も近くなって梅の芳香し「隠れた梅の名所」である。つづく・・・。 (3/19撮影)
<正法寺の梅林>
住 所:京都市西京区大原野南春日町1102
電 話:075-331-0105
時 間:8:30~17:00 ・梅林は無料
料 金:大人300円(障害者200円)
駐車場:無料あり
交 通:阪急京都線桂駅・市バス西口~臨西2番で「南春日町」下車徒歩10分
阪急電車京都線・東向日駅/JR向日町駅から「南春日町」下車徒歩10分
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