宗祖日蓮上人より帝都弘通の遺命を受け1294(永仁2)年に日像上人によって創建され、寺号を妙法蓮華寺(柳寺)称したのが始まりと謂われている。
境内では今、白や紅・ピンクの「芙蓉」の花が見ごろを迎えている。
芙蓉はアオイ科フヨウ属で、朝咲いて夕方には終わる一日花で、ムクゲと花が良く似ているが、木は枝を横に伸ばし葉は丸みを帯びた特徴がある。
種類も豊富でその中でも“酔芙蓉”という品種が最も人気が高く良く栽培されている。
朝は白く咲き、昼ごろには薄いピンク色に花は変化し、そして時間が経つにつれて徐々に花の色は濃くなり萎んで逝く儚い一日花である。
その様子はお酒に酔って顔色が変わっていくような感じから、酔芙蓉の粋な名前が付いた。
芙蓉は一重ピンクや一重白・一重酔芙蓉や八重酔芙蓉・くす玉芙蓉・二重ピンク・一重濃ピンクがある。
境内に入ると酔芙蓉で埋め尽くされ、大きな株や小さな株が適度に配され「芙蓉の寺」という雰囲気がした。