2012年6月30日土曜日

桔梗の花 天得院

京都・東山の東福寺塔頭の天得院は、桔梗の寺としても親しまれている。 桔梗の花が咲きそろう初夏、この時期に花の開花にあわせて特別公開を行っている。
南庭の大きなチャボヒバとキキョウの花約300本の桔梗は桃山時代に作られ、その屋根瓦も桔梗さわやかな初夏の風が吹き青紫や白色に凛と咲くキキョウの花が見ごろを迎えている。天得院の枯山水庭園は、緑のスギゴケが一面を覆っていて、そこに咲く約300本の桔梗は桃山時代に作られ今日まで、丹精込めて育てられてきたという。
さわやかな初夏の風が吹き抜けるころ、桔梗は咲いている淡いピンクの桔梗美しい杉苔を背景に紫や白・ピンクなどの桔梗の花が綺麗な姿を見せてくれた。 天得院は南北朝時代、東福寺住持無夢一清(むむいっせい)禅師によって創建、五塔頭の一つとして栄えた。
珍しい八重の桔梗白い花の桔梗1614年(慶長19)、文英清韓長老は豊臣秀頼の学僧として寵遇され、秀頼の請に応じて方広寺の鐘名を撰文したが、銘文中の「国家安康、君臣豊楽」の文が徳川家を呪うものとして家康の怒りを招き、天得院は取りこわされた。現在の堂宇は天明9(1789)年に再建されたもので、明治元(1868)年には山内の塔頭本成寺と合併して今に至っている。
華頭窓から西庭の灯籠と桔梗を観るまだ5,6分咲きでツボミも多かったいま「桔梗を愛でる特別公開中」で寺院を開放し、訪れた人たちに縁側でゆっくりと腰を下ろし初夏の眺めを楽しんでもらえるよう、日没後夜間ライトアップで夜の庭園を楽しむことができる。また抹茶席(有料)や昼食時、庭園を観賞しながら精進料理「桔梗膳(要予約)」をいただくこともできる。
ゆっくりと庭園を観賞しながらお茶(有料)をいただく緑のスギゴケと桔梗塀の外側には二度咲きの“萩”と紫陽花が咲き、天得院は知る人ぞ知る花の名所である。 天得院は青紫や白のキキョウと緑の鮮やかなスギゴケの美しさが調和する小さな寺である。
<天得院>
日時:6/15(金)~7/17(火)9:30~20:30(受付終了)    
          ※日没後夜間ライトアップ
住所:京都市東山区本町15丁目802番地
交通:市バス「東福寺」下車徒歩10分    
          JR・京阪電車「東福寺」駅下車
料金:大人500円
備考:お茶席:500円「桔梗膳(要予約)」3000円(11:00~14:00)
お問合せ:075-561-5239

2012年6月29日金曜日

キヌガサタケ(衣笠茸)府立植物園

26日、地下鉄烏丸線・北山駅から直ぐにある京都府立植物園北門へ行き、開門と同時に入場した。
キヌガサタケの姿は優雅で繊細なことから「キノコの女王」と呼ばれている連日の園通い、2本はまずまずの状態でよかった梅雨時に竹林に姿をみせるキノコ「キヌガサタケ」が生えてくる季節になったので行って来た。25日も午後からだったが行ってみたが残念ながら、「キヌガサタケ」のキノコは萎んでいたので連日の園通いだった。
最初、キノコはこんな風に生えている25日に観察したキヌガサタケ本当は雨上がりの午前中に「キヌガサタケ」のキノコを見るのが最も好いとされている。 今年も園内の竹笹園でキノコが生えていた。以下、園内説明文引用する。 『傘の下に繊細なレースをまとったような姿が非常に特徴的なキヌガサタケが竹笹園(キンメイモウソウチク区画)にて観察できる時期となりました。
萎れてしまったキヌガサタケには小さな昆虫がすぐくる生態園ではホンガンゾウのユリの花が咲いていたこのキノコはスッポンタケ科キヌガサタケ属の菌類で、初夏の竹林などで観られますが、非常に成長が早く、一日のうちで子実体が伸び上がりレースも萎れてしまうので、午前中の観察がお奨めです。』
水辺に葉の色が変わるハンゲショウキノコの頭の傘は茶色、その下には白い柄が伸び、傘と柄の接合部分から編み目状の白いドレスが柄の周りに広がり「キヌガサタケ」の姿は優雅で繊細なことから「キノコの女王」と呼ばれている。
好い香りがするシナノキ生態園ではハナイカダやホンカンゾウやハンゲショウ、何の木かなぁ~、クマシデ?北海道にはないとう!それにシナノキ、寺院などボダイジュの変りに植えられたとあって、好い香りがする。
クマシデは変わった実をつけるコキアはほうき草というが秋、色がつく最後は向日葵の花とコキア(ホウキ草)今は緑一色だが秋には色が変る。
お馴染みのヒマワリの一種北山門に咲く白い蘭?植物園北山通り面した白い蘭、植物園は6月30日“宿根草園”「四季 彩の丘」をリニューアルオープンする。(6/25~26撮影)

2012年6月28日木曜日

「初夏の特別見学会」京都薬用植物園 その2

つづく・・・係員のジョークもあり和やかに参観、質門も絶え間が無く続いて民間薬用園に入った。ここにはホンカンゾウのユリ花が咲いていた。
観賞用にもるユリの花、蕾や葉・根は解熱や利尿によいクスノキ科でニッケイ(ニッキ)の樹皮は生薬であるホンカンゾウはユリ科で蕾や葉・根は解熱や利尿によいというがもちろん観賞用にもなっている。また京都は「八ツ橋」が有名でその中にニッキがあるが、ニッケイ(ニッキ)の樹皮は生薬であり、発汗・発散・健胃作用があると話していた。京都の八ツ橋は今、輸入で日本には木が余り無い・・・さわやかな風味のあるシナモンや樟脳はクスノキから採れるが違うものである。
オゼコウボネも絶滅危惧種であるベニバナは紅色染料や食用油など太古の昔から日本で使われているオゼコウボネも絶滅危惧で根茎は滋養強壮のスイレン科である。山形地方はベニバナの盛んな栽培で有名だが紅色染料や食用油など太古の昔から日本で使われている。ご婦人の冷え性、更年期障害などの血行障害に用いられる。
オケラ(朮)は、“厄除け”の植物で根茎は生薬でもあるゴマノハグサ科の「カイケイジオウ」また、オケラ(朮)は正月、その火を縄に移して消えないように振りながら持ち帰り、神棚や仏壇に灯し、元日のお雑煮を作って一年の無病息災を祈る。おけらは” 厄除け”の植物で根茎は生薬でもある。ゴマノハグサ科のカイケイジオウは根が芋になり補血・強壮・解熱作用がある。
妊娠の鎮吐作用を整える「カラスビシャク」漢方の葛根湯の植物カラスビシャクは女性妊娠の鎮吐作用を整えるという。半夏の時期、ハトが来るのでネットをしていた。最後は漢方園を回った、マオウは葛根湯に、黄連解毒湯やアカネ科のカギカズラは葉の着く節ごとに「カギ」が付き、二本が対になって出る節と一本だけ出る節が交互に現れる。約1時間半、係員の方の詳しい説明を聞いて薬用植物園を廻って見学は終了した。
マオウやトリカブトもあったアカネ科のカギカズラは葉の着く節ごとに「カギ」が付き、二本が対になって出る節と一本だけ出る節が交互に現れるのが面白い!
昼近くになり蒸し暑い気候になった。係の方に感謝のお礼を述べて小磯良平画伯のオリジナル絵葉書と月桂樹の葉を頂き帰った。今回薬用植物園へ来たのは私は初めてで、ブログ友は4,5回目だといっていたが、中々良いところで機会があったらぜひ誘ってもらいたいと思った。(完)
<京都薬用植物園>
住所:京都市左京区一乗寺竹ノ内町11 電話:075-781-6111
見学:事前=予約必要(春・夏・秋3回)
交通:地下鉄烏丸線松ヶ崎駅 市バス北8番一乗寺清水町下車徒歩15分
          叡山電車 修学院駅下車徒歩15分

2012年6月27日水曜日

「初夏の特別見学会」京都薬用植物園 その1

25日、ブログ友の計らいで左京区一乗寺にある京都薬用植物園に行った。この薬用植物園は某薬品メーカーが1933年(昭和8)に京都薬草園として開園したという。薬用の植物栽培の研究や遺伝子資源の収集・保存を行なって来たという。
「初夏の特別見学会」で説明を聞く人たち1933年(昭和8)に京都薬草園、その後「京都薬用植物園」となった今回は、「初夏の特別見学会」で24,25日の2日間特別公開(事前予約制)された。薬用植物園は民間行なっているもので年三回(初春・初夏・初秋)の特別公開しかない。今日は12,3人が一つのグループとなり係員からそれぞれのお話を聞いたが、遠方の東京や川崎からも訪れていた。
広い園内は展示棟からスタート、生薬の標本を中心に展示していた。
キャットミントは「マツタケ」の好い香りがするアサクラザンショウの実(ミカン科)次に香辛料園に入り、アサクラザンショウの実があるが「ミカン科」は知らなかった。キャットミントは猫が喜ぶハーブで葉を触ると「マツタケ」の好い香りがする
コエンドロ(セリ科)オニサルビア(シソ科)オニサルビアは全薬草で鎮静、強壮に良いと言う。コエンドロはセリ科で果実は健胃に良い。
カレーの匂いのするカレープラントはキク科眼に良いと言った「メボウキ」カレーの匂いのするカレープラントはキク科、メボウキは係員が小瓶差し出して眼に良いと言った。
棘のあるウイドンはキク科アザミの仲間のアーティチョークアザミの仲間のアーティチョークは葉の棘が無くなり改良されているという。棘のあるウイドンはアザミの仲間でキク科、葉が利尿作用に利くという。爽やかな香りがするウイキョウはセリ科で去痰によい。
満開のラベンダーの花ノコギリソウはキク科で止血剤、葉が鋸のようだお馴染のラベンダーの花は抗菌・香料によい・・・家庭の冷蔵庫に入っているセイヨウワサビ、ノコギリソウはキク科で止血剤、葉が鋸のようだ。チョウセンニンジンはウゴキ科で雨の当たらない日陰の北向きに栽培していたがデリケートの様だ!
血圧降下に良い「アンミ」クロタネソウはドライフラワーとして飾られるキンポウゲ科のクロタネソウの種子は利尿に良いしドライフラワーとして飾られることもある。アンミはセリ科で果実は鎮痙、血圧降下に良い。
カッコウチョロギはシソ科で鎮静鎮痛によいアマハステビアはキク科で甘味料として用いられるカッコウチョロギはシソ科で鎮静鎮痛によい。アマハステビアはキク科で甘味料として用いられる。葉を舐めてみたが甘い。 つづく・・・