2019年6月30日日曜日

両足院 半夏生(ハンゲショウ)

27日、小雨降るなか、建仁寺塔頭 両足院は夏至のころ、白く化粧をほどこす様子から「半夏生の寺」とも呼ばれているので行った。
非公開寺院だが5/29~7/7まで、書院前庭の池辺りには半夏生(800株)がある。
半夏生は二十四節気の一つで、半夏(烏柄杓)という薬草が生えるころ、ハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が名前の通り、半分白くなって化粧していることから、またの名を「半化粧」ともいう。
夏至から11日目の半夏生の時期に白い小花を咲かせるが、花は地味で虫や蝶なども来ず、上から三枚の葉が白くなるドクダミ科の多年草で水辺に生えている。
半夏生は花を咲かせ、葉の表面だけが白く変化するともいわれ、農家の人たちは田植えもそろそろ終わりの時期を迎える。
この日は小雨が降る状態でゆっくり半夏生を観賞できた。
池辺りには半夏生の群生は約800株あるという。
両足院の半夏生(ハンゲショウ)。
水辺を彩る「半夏生」の葉が白く染まりしっとりした情感を装っていた。
真っ白な葉の半夏生は、庭園の水辺に生えていた。
池の北側には茶室(国宝)があり、信長の弟・有楽斎好みの「水月亭」と右には大村梅軒好みの六帖席の「臨池亭」がある。
両足院の書院の半夏生(ハンゲショウ)。
小雨にしっとりと初夏を呼ぶ涼やかな情景に訪れた市民は風情を楽しんでいた。(6/27撮影)

2019年6月29日土曜日

行願寺(革堂) のハス

26日、地元の新聞で革堂行顔寺(こうどう・ぎょうがんじ)のハスの花が見頃を迎えている情報を聞き、9年振りで行った。
寛永元(1004)年、行円上人によって創建、通称革堂の名の起こりは、上人が常に革の衣をまとい、人々から皮聖とも呼ばれていたことから、革堂と呼ばれるようになったといわれている。
淡いピンクや白色のハス約150種が参拝者の目を楽しませている。
境内では約3年前から鉢植えのハスを栽培している。
天台宗延暦寺派 山号は霊麀山行願寺は、本尊は千手観音で、西国三十三所第十九番札所である。
通称革堂と呼ばれ親しまれている。
寺名を行願寺とし、一切の人々の成仏を「願い、行(ぎょう)じる」思いが込められている。
本尊は行円上人が造ったといわれる千手観音菩薩を安置している。
境内には「都七福神」の一つになっている寿老人神堂をはじめ、愛染堂、鎮宅霊符神堂、加茂明神塔(五輪石塔)がある。
最後は下御霊神社の茅輪ぐくり、正面には革堂観音と書かれた「大提灯」があり印象的である。(6/27撮影)

2019年6月28日金曜日

北野天満宮 水無月夏越祓

25日、北野天満宮では夏越(なごし)天神ともいわれ、真夏をひかえ健康と厄除け・無病息災を願うための「大茅の輪くぐり」が行われ、 三光門(中門)から本殿に入ると、中央に「茅(かや)の輪」がある。
楼門に茅(かや)で作った直径5メートルの「大茅の輪」を掲げ、この輪をくぐると一年中無病息災、特に夏の病気にかからないと伝えられている。
人は知らず知らずに犯した罪や心身の穢れを祓い清めて、半年の間に正常な本来の姿に戻るための「大祓」が行われる。
輪の廻り方だが、左に一廻り、次に、右に一廻り、左まわりと八の字に三回、茅輪をくぐる。
参拝者は、八の字に三回廻るが、唱え言葉は難しく『蘇民将来、蘇民将来・・・』 と手を合わせて穢れを祓っていた。

毎年6月と12月、正常な本来の姿に戻るための「大祓」が行われ、花街上七軒では7月1日からビアガーデンが行なわれる。(6/25撮影)