2014年5月21日水曜日

御霊祭 御所巡幸

上御霊神社の御霊祭の祭礼は京都で最も古いと謂われている。時代装束に身を包んだ氏子や牛車や神輿や剣鉾などが氏子地域を練り歩き、同区の一帯約18kmの行列巡幸が行なわれた。
巡幸行列は先頭に触太鼓、氏子地域を三基の神輿が元気いっぱいに練り歩いて威勢の良い「ホイトッ・ホイトッ」の掛け声が街々に響き渡り聞こえてくる。

御霊祭は悪霊退散で9世紀ごろに始まったという。
河原町通や今出川通の氏子通地域を廻り午後3:00ごろ御門に到着した。昨年から行列すべての祭列が復活した。
京都御所の朔平門はもちろん門外であるが三基の神輿と剣鉾や牛車が導き御車が勢揃いをした。
御所の朔平門前では大勢の市民や観光客の人々が見守るなか、神職と法被姿の担ぎ手が拝礼した。
威勢のよい掛け声が響くなか、砂塵が舞い散る中、担ぎ手は神輿を上下に揺らすと観客からは歓声が上がり三基の神輿が高々と差し上げられると観衆から拍手が沸いた。
江戸時代から御所内を神輿が巡行していたが、都が東京に移り御所内の巡幸は明治時代に途絶えていた。
小山郷、今出川口の二基の神輿はホイットー、ホイットーと言う掛け声だが、末広神輿の一基は、速いテンポでエライヤッチァ、エライヤッチァと言う。
左右三ツづつある「大きな鈴」が自慢の神輿で、本殿の形をした刈又の形式、さらに拝殿で暴れるのを防ぎ黒棒に縄を巻いて、その縄を肩にかけ神輿を引き上げる全国でも“珍しい祭の担ぎ方”といわれている。
ことしも御霊会の祭りを見て勇壮な神輿の差し上げが行われ辺りは熱気にあふれ、今出川通西へ向い護王神社方面へと向かった。(5/18撮影・完)

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