2014年5月13日火曜日

宮川町 店だし

宮川町の置屋・川久さんで「店出し」というお披露目があった。花街の「店出し」は、幼い少女が見習いの修業を重ね、晴れて正式に舞妓さんになった儀式をすることをいう。
1時過ぎから店だしの挨拶が始まった。
川久さんの女将さんと新舞妓の「叶子」さん。
花見小路の福嶋さんあたりで男衆さん新舞妓の茉利佳さんに区切りを付け、建仁寺の境内を通り抜け一人で宮川町へ行った。
今日の晴れの主役、叶子さん。宮川町を好く存じている方にはさほど苦にもならいだろうが、店だしの慶祝の「ポスター」?が貼れているので分った。
女将さんは叶子さんの様子を心配そうに見送っていた。
新舞妓さんの叶子さんは正装の黒紋付姿。宮川町はカメラマンも7,8人しかおらず、祇園甲部の「店だし」が先立ったので少ない、お茶屋「川久」さんは宮川筋5丁目で少し遠く、間に合ってよかった。女将さんは心配そうに見送っていた。
今日の新舞妓は「叶子」さんは、女衆(おんなし)さんと回ったが、いつもは和装、しかしブルーのジャンバーで少し白けた!
新舞妓さんの「叶子」さんは「芸妓」になる前の5~6年の修練期間経て一通りの舞や三味線、お囃子などを勉強し芸妓さんになるための修業をするという。
襟足は特別な時だけ3本足に塗る。店出しの日は、襟足のおしろいは通常2本だが特別な時は3本足に塗り、一年未満の舞妓は下唇にしか口紅をつけることができないという。
当初はお茶や団子を出すだけだったがいつの頃から茶屋の女たちが踊りや歌を披露、いわば「芸姑‘やとな’(雇女)」の始まりという?いつしか、少女にかわいい着物を着せ、舞を踊らせ、これが「舞妓」の始まりという。
舞妓の始まりは今から約300年前、北野天神や祇園八坂神社の門前町にあった水茶屋で、参拝客にお茶や団子をふるまった女性が始まりといわれている。
新舞妓さんの叶子さんは正装の黒紋付姿で舞の師匠やお茶屋など、ご贔屓筋に廻って丁寧に挨拶を交わした。
だらりの帯と足元にはぽっくりは舞妓さんの代名詞。
狭い路地裏にぽっくりの音も軽やかにお茶屋、ご贔屓筋に丁寧に挨拶し、宮川筋通を隈なく廻って戻ってきた。(5/12撮影)

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