2013年11月13日水曜日

嵯峨菊花展と紅葉 大覚寺

12日、右京区大覚寺で恒例の嵯峨菊花展が見ごろを迎えているので出かけた。珍しい嵯峨菊は大沢池の菊ケ島に自生していたもので、菊花の姿刑が繊細で弱々しく華奢、嵯峨野独特の野菊を品種改良したもので約600鉢が展示されている。
珍しい嵯峨菊は大沢池の菊ケ島に自生していたものである。
右京区大覚寺で恒例の嵯峨菊花展が見ごろを迎えている。毎年11月1日~11月30日までの一と月間、寺境内に開催されている。
日本三大名菊の一つに挙げられる。
嵯峨菊は古代菊で江戸時代に品種改良が進んだ菊の一種で、日本三大名菊の一つに挙げられる。大輪の菊花展は見慣れているが、優雅に咲く姿を楽しんだ。
寺が華やかになった。大覚寺で栽培されている “門外不出”細い花弁の気品のある嵯峨菊は、全くハデさのない菊だが、けな気に無心に咲き人の心を癒してくれた。
勅旨門。嵯峨天皇の時代、離宮だったころ嵯峨菊は大沢池の菊ケ島に自生していた野菊。嵯峨天皇の時代、離宮だったころ嵯峨菊は大沢池の菊ケ島に自生していた野菊を長い年月かけて王朝風に「天、地、人」に仕立てたものであるという。
「嵯峨の雪」という白色の菊。「右近橘」という黄色の菊。嵯峨菊の仕立て方にはルールがあり一鉢に3本仕立て、観賞するのによい高さ2mに育てるという。花は先端に三輪、中程に五輪、下に七輪と「七、五、三」の3段に咲かせる。
桃色は「藤娘」の菊の花。朱色は「小倉錦」という菊の花。花弁は平弁で54弁、長さは約10cmが理想とされ、菊色は「嵯峨の雪」という白と「右近橘」という黄色、朱色は「小倉錦」、桃色は「藤娘」と4色あった。
咲き初めは花弁を横向きに、最後は茶筅(ちゃせん)を逆さにしたように上を向くことや、菊花の最終形は少し花弁をすぼめた茶筅の姿で気品を感じなど、面白い性質もあるという。
大沢池と舞台の嵯峨菊。五大堂前の嵯峨菊。
うっすらと赤味が増したモミジ。葉も下部が黄色で中程が緑で上の方は淡緑色に配して春夏秋冬を表現しているというが、理屈はともかく見事な仕立てで洗練していた。
すらりと伸びた何百鉢もの風情ある嵯峨菊花展をゆっくり観賞しながら元嵯峨天皇の離宮だった大覚寺、王朝風の典雅な雰囲気の回廊を散策、嵯峨菊の気品を感じられた好い日であった。
<嵯峨菊展 大覚寺>
住   所:京都市右京区嵯峨大沢町4(大覚寺境内)
拝観時間:9:00~16:30
拝観料金:大人500円 / 小中高生300円 ・障害者手帳提示無料 (大覚寺・祇王寺共通券)600円
交   通:市バス28,91,92系統終点「大覚寺」       
                京都バス61,71,80,81系統終点「大覚寺」下車すぐ前
                JR嵯峨野線「嵯峨嵐山」駅下車徒歩約15分
駐車料金:乗用車500円
お問合せ:075-871-0071(代表)

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